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マンガ家Mの日常
シーズン7でシリーズ終了。

医療モノでは医師が主役になる事が大半で、看護師は格下に見られて来たけど、
看護師をメインに据えて、ブラックな味付けを見せたヒューマンコメディの傑作。
もっと見たかったけど、展開としてはギリだったのかな。

結果から言うと、知恵者のジャッキーは薬物依存の監視プログラムを乗り切り、
看護師として復職するも、復職した途端に薬物に手を出してしまう。
子育てで英国に帰っていた親友の医師のオハラは、
ジャッキーがハイだと見抜き一喝するが、既に時遅し。
患者の衣服に入っていたコカインを吸引し、意識不明となる。
「あなたは良い人。」と呼びかけるゾーイの声。

薬物依存の恐ろしさ、それに尽きる。

ジャッキーは看護師としては超一流で、医療の知識や技術もさることながら、
患者の為となればどんな汚れ仕事も苦にせず率先して行う。
現場のリーダーシップにも長けている。
それだけに過信もあり、薬物依存に対する周囲の警戒が薄れて、
歯止めが効かなくなってしまったのか。

「Dr. HOUSE」や「エレメンタリー」のように
(どちらも元ネタはシャーロック・ホームズだけど)、
薬物依存に悩む主人公を描いた作品が注目されている。
デリケートな問題なので、取り扱いが非常に難しいと思う。

「あなたは良い人。」というゾーイのセリフで締めくくりとなったのは、
普段の人格や仕事とは関係無く、人は薬物依存の罠に陥る可能性がある、
と示唆しているのか。

一発逆転のようなハッピーな解決策は無い。

悲しい幕切れではあったけど、
ブラックユーモアを含んだコメディとしてはまたこういう作品が見たい。

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