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マンガ家Mの日常
19世紀末のロンドンを舞台にしたゴシックホラー。
フランケンシュタイン、狼男、ジキル博士とハイド氏、ドリアン・グレイ、等々、
当時の小説から誕生したキャラクター達が絡み合う物語。
TVドラマとしては破格の画面。
セットも映像も凝っていて、見応えがある。


切り裂きジャックを思わせる、娼婦の殺人事件が多発する。
闇の世界から現れた魔物達による仕業だった。
暗黒に囚われた娘ミーナを探し求めてロンドンに現れたマルコム卿が、
ミステリアスな美女ヴァネッサや、アメリカ出身のガンマンのイーサンらを従え、
魔物達と対決する。


ムード重視の作りの為、
正直なところ、何がどうなったのか見落とす事がしばしば。
まぁ、19世紀末ロンドンの暗澹とした雰囲気を味わっていれば良いのかな。

ドリアン・グレイやフランケンシュタイン博士によるクリーチャー等は、
ドラマの主軸に深く関わっている訳でもなくて、別個のストーリー的な存在。

ミーナの失踪は、幼馴染のヴァネッサが引き起こしたと分かる。
その辺の設定が心霊現象的なので、
ぼんやり見ていると分からなくなってしまっていた。

で、それがあって尚、マルコム卿はヴァネッサに肩入れしていて、
イーサン共々、ヴァネッサを悲劇のヒロイン扱いしていて、
登場人物全員でヴァネッサを救おうとしているのが、ちょっとじれったくなる。
そんなにヴァネッサばっかり持ち上げなくてもなぁ。

ヴァネッサはミーナへの嫉妬から闇の世界と通じ、
暗黒の魔王的な存在のヴァンパイアに見初められた。
ヴァネッサを得ようとするヴァンパイアがロンドンに現れて荒らし回っている。
イーサンがヴァネッサを愛しながらも、
闇の世界から解放する為にヴァネッサの求めに応じて殺害すると、
ヴァンパイアはこの世から去り、平和が戻る。
  

ヴァネッサ役のエヴァ・グリーンの顔が凄まじい。
マジで取り憑かれてるみたい。

イーサン役のジョシュ・ハートネットはやっぱりカッコイイ。
彼が見たくて見続けていたようなものでした。

マルコム卿役のティモシー・ダルトンは、007は著しく不評だったけど、
この役では英国貴族的な顔立ちではまっていた。


英国って、未だに切り裂きジャック関連の作品がよく作られる。
他のキャラクターも同様、この時代の遺産を有効活用し続けているのね。
暗い霧に包まれた時代を通り過ぎて、独特の文化が育まれた。

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