ジェーン・カンピオン監督となれば、
「ピアノ・レッスン」の野性的な生命感のある人物表現が印象深い。
今作は、時代設定は現代でありながら、ニュージーランドの山間地が舞台で、
開拓時代のような無法の匂いが漂って来る。
ミニシリーズ全7話という時間で、ミステリーとしては事件性が薄いので、
時々冗長に感じられなくもない。
事件よりも、人々の描写を掘り下げる話作り。
GJ率いる女性の互助グループは、事件とは何も関連が無い。
言ってしまえば、この設定が無くても話は成立する。
シャーマニズムとか、自然回帰といった、
土地のバックグラウンドを表現しているのだろうか。
ロビンを演じるエリザベス・モスは、顔立ちも体型もややズングリしていて、
典型的な美女タイプではない。
「MAD MEN」では、所々で勝負勘を働かせるしぶとさのある女性だったが、
今作では、刑事というマッチョな職業でありながら、不安定な精神状態を見せ、
逆に女性としての脆さを強調している。
演じ分けが非常に上手い。
原生林の純粋な自然の背景にマッチして、透明感が引き立つ。
他の登場人物もそれぞれキャラクターが強い。
粗暴な権力者マットは様々な悪事に関与しているが、悪びれず、
未開の土地の生命感そのもののようで、一番魅力的。
それだけに、死に様は呆気なかった。
女性互助グループのメンバー達は、それぞれ異性問題で悩み苦しんだ果てに
救いを求めて、GJに伴われてこの土地にやって来た訳だけど、
むしろ、W不倫の他、集団レイプ、未成年への性的虐待、性的搾取、等々
町には性犯罪が蔓延している。
ピュアな自然と、おぞましい性的暴力の対比。
近年勢いのある北欧ミステリー同様、事件の核に性的暴力がある設定で、
今日的なタイプのミステリーと言える。
シーズン2を録画し損なってしまった。
再放送を待つ。
シーズン3まで制作が進んでいるようだけど、
この設定でどういう風に話を展開して行くんだろう。
「ピアノ・レッスン」の野性的な生命感のある人物表現が印象深い。
今作は、時代設定は現代でありながら、ニュージーランドの山間地が舞台で、
開拓時代のような無法の匂いが漂って来る。
ミニシリーズ全7話という時間で、ミステリーとしては事件性が薄いので、
時々冗長に感じられなくもない。
事件よりも、人々の描写を掘り下げる話作り。
GJ率いる女性の互助グループは、事件とは何も関連が無い。
言ってしまえば、この設定が無くても話は成立する。
シャーマニズムとか、自然回帰といった、
土地のバックグラウンドを表現しているのだろうか。
ロビンを演じるエリザベス・モスは、顔立ちも体型もややズングリしていて、
典型的な美女タイプではない。
「MAD MEN」では、所々で勝負勘を働かせるしぶとさのある女性だったが、
今作では、刑事というマッチョな職業でありながら、不安定な精神状態を見せ、
逆に女性としての脆さを強調している。
演じ分けが非常に上手い。
原生林の純粋な自然の背景にマッチして、透明感が引き立つ。
他の登場人物もそれぞれキャラクターが強い。
粗暴な権力者マットは様々な悪事に関与しているが、悪びれず、
未開の土地の生命感そのもののようで、一番魅力的。
それだけに、死に様は呆気なかった。
女性互助グループのメンバー達は、それぞれ異性問題で悩み苦しんだ果てに
救いを求めて、GJに伴われてこの土地にやって来た訳だけど、
むしろ、W不倫の他、集団レイプ、未成年への性的虐待、性的搾取、等々
町には性犯罪が蔓延している。
ピュアな自然と、おぞましい性的暴力の対比。
近年勢いのある北欧ミステリー同様、事件の核に性的暴力がある設定で、
今日的なタイプのミステリーと言える。
シーズン2を録画し損なってしまった。
再放送を待つ。
シーズン3まで制作が進んでいるようだけど、
この設定でどういう風に話を展開して行くんだろう。
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