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マンガ家Mの日常
キッツイ映画を見た後なので、カワイイ映画で口直し。
深夜に半分程見たところで眠くなって、2、3日ほったらかしになってた。
残り半分は癒されたい時用に取っておいた。

1959年のフランスが舞台。
田舎町で育ったローズはキャリアを夢見てタイプを練習し、秘書になる。
ドン臭いタチで、秘書としては落第寸前だったが、
ローズを雇ったルイは、タイプの才能に目をつけ、猛特訓の後
タイプの早打ちコンテストに参加させる。
才能を開花させ、全仏チャンピオンにのし上がるローズ。
ローズは密かにルイに恋をしていて、ルイもローズに惹かれつつあったが、
チャンピオンになったローズにはタイプライターの会社からの契約も舞い込み、
ルイはスターの道を歩み始めたローズを手放そうとして、わざと突き放す。
しかし、お互い思いは募るばかり。
N.Y.に舞台を移しての世界大会に臨むローズを励ましにルイが現れる。
ローズは世界チャンピオンの栄冠とルイの愛を手に入れる。

作品の時代設定に合わせて、映像や演出、音楽も60年代映画風にしてある。
最近のフランス映画ではそう言う趣向が流行ってるのかな。
Aラインのフレアスカートや、小道具、車等、
どれを見てもデザインが可愛くて、生活が楽しそう。
巡り巡っていつかまたこういうファッションの時代が来るのかな。

ローズはそこそこ美人なんだけど、団栗眼を見開いて、おどけた表情が面白い。
こういうキャラクター設定も60年代映画風?
指原莉乃を上品にした感じ。
ルイ役のロマン・デュリスは、ガイ・ピアースみたいな顔立ちで、
口元の噛み合わせが悪いところが逆にセクシーなのかな。
おでこの広さとか髪型とか、モンゴメリー・クリフトを彷彿とさせる。

コンテストなんてのは大多数の敗者とたったひとりの勝者から成るものだから、
こんな風に栄冠と恋人と両方めでたく手に入れるなんて、所詮夢物語。
でも、映画としてはひたすら可愛くて、夢見心地で楽しめる。
映画が映画らしかった時代。

タイプの早打ちコンテストのようなものは実際あったそうだけど、
ここまで大掛かりで、優勝者がスターに成るのは、映画ならでは?
ローズは最初独学で練習してたんで、両手の指1本ずつで打っていた。
まぁ、その早さたるや、なんだけど、
ずっと前に見たファニー・アルダンの映画でもそんな感じの秘書がいたなぁ。

このところ、フランス映画、頑張ってるね。
サスペンスやアクションに偏りがちなアメリカ映画に対して、
良い脚本の作品が多い。

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