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マンガ家Mの日常
前の映画はそれなりに面白かったけど、やや消化不良気味だったので、
気分転換でもう一本見る。
まぁ...、う〜ん、な結果だったけど。

マーティはハリウッドの売れない脚本家。
「セブン・サイコパス」と、タイトルだけ付けて書き始めたものの、
なかなか進まない。
友人のビリーが犯罪ネタの話を教えてくれて、共同執筆にしようと言ってくる。
しかし、そのネタはフィクションではなく、
ビリー自身も含めての実際の殺人事件だった。
トラブルメーカー的なビリーの行動の為に、マーティも事件に巻き込まれて行く。

サイコパス、シリアルキラーをテーマにしたコメディなんだけど、
癖の強い作品で、好き嫌いがかなりはっきり分かれるだろうな。
この映画を楽しむには、気持ちの余裕が必要。

クリストファー・ウォーケン、ウディ・ハレルソン、ハリー・ディーン・スタントン
といったベテランの名優達が振り切ったサイコパスを演じてるのはさすが。
娘を殺されたクエーカー教徒の父親が、
服役して改心し、出所した殺人犯を執拗に追い詰めていくエピソードは凄まじい。
自ら手を下すことはしないけど、地獄まで追いかけて行く。
トム・ウェイツの姿も久々に見れて良かった。

脇役が異彩を放っているのに対して、主要の二人に不満が残る。
何とは無しに優柔不断で気弱な脚本家マーティを演じているのが
コリン・ファレルで、何となくしっくりこない。
顔立ちはワイルドだし、体型も精悍で、弱っちくは見えない。

一番のサイコパスとも言えるビリーはサム・ロックウェルで、
下手では無いんだろうけど、何だか普通っぽくて、これまたしっくりこない。
振り切れてないのか、狂気が見えない。
そういうのが狙いだったのかもしれないけど、
いっそ配役を逆にした方が分かりやすかった?

舞台はアメリカなんだけど、製作は英国で、
英国らしいアイロニーもあり、やや鄙びた色調の画面も美しい。



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