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マンガ家Mの日常
名匠ポール・ハギス監督の緊迫感のあるサスペンス。
(ネタバレ有り)

親子3人幸せに暮らしている一家、
突然、妻が殺人容疑で逮捕され、収監される。
2年間裁判で争うものの、新証拠も無く、弁護士も匙を投げ、上告棄却、
およそ20年の禁錮刑が確定と見られ、妻は自殺を計る。
運良く命は取り留めるものの、妻の絶望ぶりは明らかで、
夫は妻を救う計画を立てる。

フツーなら真犯人を探す方向に話が進むもんなんだけど、
その可能性が無いと見て、夫は妻の脱獄計画を練る!

アメリカ映画の精神性と違うなぁ、と思っていたら、
エンドロールで「POUR ELLE(彼女の為に)」というフランス映画の
リメイクだと記されていた。
なるほどね。
脱獄だなんて、狂気に走る愛はフランス映画の方がしっくりくる。

夫は2年制大学の教師で、それなりに知恵が働く。
でも、犯罪に関しては全くの素人な訳で、
それが脱獄を計画しようってんだから凄まじい。
ネットであれこれ調べて、脱獄の常習犯とコンタクトを取り、方法論から学ぶ。
ヴァンプキーの作り方やら、車のキーの開け方やら、なんでもネットで勉強。
いやはや...。

素人なんで、初めのウチは当然失敗を繰り返し、痛い目に合う。
でも、めげない。
段々とタフになってゆく。
そして、妻が長期収監者の刑務所に移送される直前の3日間で勝負に出る!
先の「フェイク・クライム」でも、手引きしてくれる銀行のガードマンが
あと数日で引退、という事になって決行に出る。
人間って期限があると頑張るものなのよね、マンガの締め切りに限らず。

緻密な計画と実行力、危機的状況における機転、判断力、
脱獄決行のシーンはワクワクさせられる。
そして、主演のラッセル・クロウの素敵な事ったら!!!
年齢とともにやや肉が付いたのは否めないが、
寡黙で、男臭くて、情熱的で、セクシーで...、
もう、惚れない筈が無い! うっとり。
(現実の本人は別にして)ラッセル・クロウとだったら
脱獄して海外逃亡も出来る...かも?

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