気軽なコメディ映画を観る。
HDに溜まった映画を消化していかなくちゃならないと思うのだけど、
時間と気分と気力の問題があり、一気には難しい。


記者志望のフィルは、ネット用の退屈な小ネタ記事作りに従事させられている。
恋人も友達もなく、仕事が終わったら、自宅でデリバリーフードとネットの日々。

近所の自転車ショップの店員ケイトに出会い頭にぶつかり、一目惚れ。
その時スマホを壊して、新機種に買い換えると、
スマホに搭載された「ジェクシー」という人工知能が、
意思を持ったかのように意見し始め、次々とお節介を焼くようになる。

ジェクシーのやや無謀なアドバイスのお陰で、職場の同僚と友達になれて、
ケイトにも思い切って告白し、デートにこぎつける。
更にジェクシーはネットを活用し、
記者の車を故障させて事故を起こし、入院治療の為に休職させ、
その記者の代理として、フィルを念願の報道記者の座に着ける。

全て順風満帆だったが、フィルがケイトと親しくなると、
ジェクシーは嫉妬し始めて、
会社にフィルの下半身画像を大量に送信して退職に追い込み、
ケイトには超イケメンのナイスガイになった元彼を引き合わせる。

ジェクシーの独占欲に負けて、仕事もケイトも失い、投げやりになり、
再び自宅でダラダラする生活に戻ってしまったが、
（ジェクシーがビットコインのデータマイニングを仕切って、収入を与える。）
楽しかった日々を思い出して、現状と見比べ、奮起してケイトに会いに行く。
ケイトはフィルの素直な告白を受け入れる。
その後、フィルは新聞社に転職し、記者として働き始める。
ジェクシーはフィルを卒業して、別のダメ男に取り付く。


スマホの人工知能に支配されるという設定はイマドキで楽しいのだけど、
コメディ映画としては、やや物足りない。
もう少し、ひねりとドラマの波が欲しかった。
上映時間が短いせいか、スラスラと上手く事が運び過ぎ。
スマホ社会の「アラジン」的なフェアリーテイルだね。