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マンガ家Mの日常
これもまた数年前に録画して、見る時間が無くてほったらかしてて、
WOWOWの再放送で改めて見た。

う〜...ん、完全なるミュージカルなのね。

いや、ミュージカルがダメとは言わないけど、
歌って踊ってる分、ドラマの進行が緩くなっちゃうんで、
映画にストーリー性を求めるタイプにはあんまり向いてない。

スターを目指すロキシーが、不倫相手を撃ち殺しちゃって、
裁判の為に大物弁護士を雇ったら、マスコミ戦略が大当たり。
一気に注目を浴びて、裁判も有利に運んで、無事無罪を勝ち取る。
でも、次の刺激的な事件が起こればすぐに忘れ去られる。
ラストでは、同じように殺人で無罪になったライバルのヴェルマと組んで、
人殺しの二人が揃ってステージに上がる事で再び注目を集める。

アカデミー賞作品賞を受賞してるのね。
でも、そんなに良いか?って思っちゃう。

当時はミュージカル映画が下火で、そこに華やかな成功をもたらした、
時代としての評価が大きかったのかもしれない。

自分が女性なんで、
半裸の女性が足を振り上げて踊ってるのを見たって、そんなに嬉しくない。
歌や踊りが入ると、ドラマが停滞しちゃうし、
登場人物の心情の描き方もぼやけてしまう。
ミュージカルじゃなくて、普通のドラマとして作れなかったのかな。
この映画だったら、ミュージカルの舞台中継でも良かったような。

胡散臭い弁護士の手腕でロキシーはどんどん有名になって、
仮初めの名声に浸る。
そのあたりの心情をもっとじっくり見たかった。
無罪を得る為の演出で有名になって、気がつけば名声に固執していたりとか、
劇的な心理描写も出来たと思うんだけど、どうなんだろ。
ライバルのヴェルマにしても、ちょっと物足りない。

クィーン・ラティファは当然としても、他の出演者、
レニー・ゼルヴィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、リチャード・ギア、
ジョン・C・ライリー、皆歌も踊りも上手かった。
エンドロールで、吹き替え無しで本人がパフォーマンスしてるって表記もあった。

映画の出来栄えはさておき、
自分がミュージカル映画に向いていないという認識は深まった。

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