呑んだくれのゴロツキのフランクは何故か子沢山で、
６人の子供の他に、後になって、別の女性に先に産ませた娘がいた事が発覚。
腹違いの娘のサミは既に３０歳くらいで、８歳の息子チャッキーがいる。
住んでいたトレーラーが、フランクが起こした爆発事故で破壊されて、
ギャラガー家に親子共々転がり込む事になった。
サミはこまめに家事をこなしているが、フィオナはサミが気にくわない。

３男のカールは地元ギャングの手配でドラッグの販売を始めた。
大量のハッパをチャッキーの体に巻きつけて運ばせたところ、
同じくサミを追い出したいフランクが匿名で通報し、
チャッキーとカールは逮捕された。

チャッキーはIQ７３で、発達障害の様子が見られるし、初犯でもあったので
釈放されても良かったが、ウダウダしてるうちに３ヶ月の少年院送りが決定。

その時、サミは？

サミはチャッキーを溺愛している。
何としてもチャッキーが少年院で辛い思いをするのを防ぎたい。

で、刑務官に取り入って親切にしてもらえるよう
国選弁護人もいる席で、チャッキーに手コキを指導する。

母の愛！！！

で、その後、面会室にこっそり針を持ち込んで、
チャッキーの額のど真ん中にナチスの鉤十字のタトゥーを掘る。
少年院や刑務所の差別主義者のグループに入れば、仲間として守ってもらえる。

母の愛！！！

「シェイムレス」は毎回スゴイけど、さすがにサミにはぶったまげた。
確かにね、常識ではあり得ない行為だけど、
無法地帯を一人で生き抜いてきた女性ならではのあまりにも適切な知恵。
感動した。　正しい、正し過ぎる！

生まれ育った環境の中で、生きる知恵に長けている人は素晴らしい。
我が子を学習塾に送り込んで、大学受験にしがみついている親達に見せたい。


ギャラガーの６人兄弟はそれぞれがボチボチ成長して、
フィオナの手もかからなくなって来た。
そのせいか、個別での行動が増えて、身勝手さがちょっと鼻につく。
なので、サミを応援したくなる。

他、ミッキーはほぼヤクザもんだが、恋人のイアンへの純愛が美しい。


まぁ、世の中、なるようにしかならん。