実話を基にした映画。
1976年、オランダ。
新聞記者クノープは老女ボアースからの電話を受け取る。
大富豪メンテンが、第二次世界大戦中、ナチスと結託して
ユダヤ人大量虐殺に関与していたという、衝撃の告発だった。
近々メンテンがオークションに出品する絵画やアンティークの品々は、
戦時下でユダヤ人から略奪した物だと告げる。
自らもユダヤ人であるクノープは、半信半疑ながらも、
ボアースから教えられたイスラエルの記者とコンタクトを取り、
情報収拾を始めると、虐殺の真実に近づく。
戦前、メンテンはポーランドで裕福な暮らしをしていたが、
共産主義の台頭で、財産を奪われ、ドイツでナチスに助けを求める。
権力を得ると、ソ連やポーランドの各地で、美術品を略奪して懐を肥やし、
共産主義に加担していた大勢の人々を銃殺した。
メンテンは桁外れの財力を活用して圧力を掛けてくる。
新聞社内でのクノープの立場は徐々に危うくなるが、
丹念に情報収拾を続け、虐殺が行われた村の生存者からの証言も多数集まり、
メンテンを裁判にかけるところまで辿り着く。
一旦有罪判決が降りるが、メンテン側に寝返る者もいて、
逆転無罪の可能性も出て来た。
クノープはメンテンの実弟ディルクを説得し、出廷してもらう事に成功。
ディルクの証言と、当時メンテンの告白をディルクが書き留めた書類等から、
控訴審でも有罪が確定する。
メンテンは短期間服役した後、認知症を発症し、介護施設で妻に看取られる。
クノープは新聞社を退社せざるを得なかったが、後悔は無い。
オランダで、ミニシリーズとして制作された作品だそうで、
それを映画サイズに短縮したのかな。
メンテンが虐殺を指揮するに至る1930年代と、
クノープが調査活動をする1976年が交互に描かれる。
メンテンは1000人以上のユダヤ人を虐殺したそうで、非道だけど、
残虐さの根底には、共産主義勢力によって財産を没収された恨みがあり、
その点には僅かながら同情の余地がある。
のほほんと裕福な生活を謳歌していた状況からの転落。
転落からの逆転。
そうした心理状態の変化をもっと克明に描けると良かった。
映画バージョンでは大分カットされて、仕方なかったのかな。
1976年、オランダ。
新聞記者クノープは老女ボアースからの電話を受け取る。
大富豪メンテンが、第二次世界大戦中、ナチスと結託して
ユダヤ人大量虐殺に関与していたという、衝撃の告発だった。
近々メンテンがオークションに出品する絵画やアンティークの品々は、
戦時下でユダヤ人から略奪した物だと告げる。
自らもユダヤ人であるクノープは、半信半疑ながらも、
ボアースから教えられたイスラエルの記者とコンタクトを取り、
情報収拾を始めると、虐殺の真実に近づく。
戦前、メンテンはポーランドで裕福な暮らしをしていたが、
共産主義の台頭で、財産を奪われ、ドイツでナチスに助けを求める。
権力を得ると、ソ連やポーランドの各地で、美術品を略奪して懐を肥やし、
共産主義に加担していた大勢の人々を銃殺した。
メンテンは桁外れの財力を活用して圧力を掛けてくる。
新聞社内でのクノープの立場は徐々に危うくなるが、
丹念に情報収拾を続け、虐殺が行われた村の生存者からの証言も多数集まり、
メンテンを裁判にかけるところまで辿り着く。
一旦有罪判決が降りるが、メンテン側に寝返る者もいて、
逆転無罪の可能性も出て来た。
クノープはメンテンの実弟ディルクを説得し、出廷してもらう事に成功。
ディルクの証言と、当時メンテンの告白をディルクが書き留めた書類等から、
控訴審でも有罪が確定する。
メンテンは短期間服役した後、認知症を発症し、介護施設で妻に看取られる。
クノープは新聞社を退社せざるを得なかったが、後悔は無い。
オランダで、ミニシリーズとして制作された作品だそうで、
それを映画サイズに短縮したのかな。
メンテンが虐殺を指揮するに至る1930年代と、
クノープが調査活動をする1976年が交互に描かれる。
メンテンは1000人以上のユダヤ人を虐殺したそうで、非道だけど、
残虐さの根底には、共産主義勢力によって財産を没収された恨みがあり、
その点には僅かながら同情の余地がある。
のほほんと裕福な生活を謳歌していた状況からの転落。
転落からの逆転。
そうした心理状態の変化をもっと克明に描けると良かった。
映画バージョンでは大分カットされて、仕方なかったのかな。
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