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マンガ家Mの日常

ヒッチコックタッチのサスペンス映画。

天才的ピアニストトムは、5年前演奏のミスタッチがトラウマとなり
一線を遠ざかっていた。
婚約者の有名映画女優エマの手配もあって、再度コンサートを行う。
それも、昨年他界した恩師パトリック秘蔵のピアノを取り寄せて。
ところが、当日謎のメッセージが届き、
パトリック作曲の難曲「ラ・シンケッテ」の演奏中に一度でもミスをしたら殺す、
と脅される。

脅迫者は錠前師で、パトリックとともに製作したそのピアノには仕掛けがあって、
「ラ・シンケッテ」を最後まで正確に演奏すると、
パトリックが遺した莫大な財産の隠し場所の鍵が出て来るのだった。
難曲「ラ・シンケッテ」を弾きこなせるのは世界でふたりだけ。
一人は亡くなったパトリックで、もう一人がパトリックの愛弟子トムだった。
脅迫者は何としてもトムに正確に演奏させ、鍵を取り出し、財産をものにしたい。

必死で解決策を模索するトムに、脅迫者は婚約者を殺すと脅す。
途中、事件に巻き込まれたカップルが殺されてしまうが、
トムはなんとか機転を利かせて脅迫者と対決し、窮地を脱する。
会場から搬出されるピアノを一人弾いて、鍵を取り出す。


ちょこちょこ分からない事があったので、
先に他の人の感想などをネットで見ちゃった。
クラシック音楽に携わっている人から見ると、とんでも映画なのね。
まぁ、素人ながらあちこち変だなとは感じた。

ピアノの中に鍵を仕込んで、特定の曲を演奏すると取り出される、
という設定はそれなりに面白い。
でも、映画としてはその設定ひとつに頼り切っちゃったように見える。
もうちょっと映画なりの面白さを見せても良かったんじゃないかな。

「ラ・シンケッテ」という曲はエンドロールではパトリック作曲としてあったけど、
パトリックはもちろん架空の人物で、映画監督自身が音楽家でもあって、
本人の作曲なんだって。

ネットでもまだ情報不足なんだけど、
主演のイライジャ・ウッドは、どう見ても本人が演奏してる。
音そのものは別録りで専門家が弾いていたとしてもね、
映画の中で見事な指さばきを見せている。
この名演に免じて、他のあれこれは許してやろうじゃないですか、ご同輩。

冒頭、キャストとスタッフ紹介が3分半、ラスト、エンドロールが12分。
これはさすがに長過ぎ。

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