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マンガ家Mの日常
割と短い期間でまとめて見終わったんだけど、
話が入り組んでいて分かり難かったような。
こういう、推理とアクションで事件を解決していくサスペンスミステリーは好きで、
テーマや素材は悪くはないんだけど。

FBIアカデミーでの訓練プログラムと、
その後のテロ事件の捜査の性質がリンクしているのは分かるんだけど、
とにかく、過去と現在が頻繁に行ったり来たりで、気持ちの整理が付けられない。
場面によっては、すぐには過去か現在か分かり辛い時もある。

登場人物同士の好き嫌いもコロコロ変化するので、
今、関係性がどうなっているのか、もう掴みきれなかったりする。
また、それぞれが複雑な過去を背負っていて、それらの事件も描かれていくので、
要素が多過ぎて、見ていて焦点を絞りきれなくなる。
事件によっては未解決なようだったり、大雑把な解決の仕方だったりもして、
いくつかスッキリしないのは、第2シーズン以降に繋げていくつもりなのかな。

主人公のアレックスは美人で行動的でカッコイイのだけど、
話が進むに連れ、自分本位で、感情を爆発させるシーンが増えていって、
ちょっと辟易とさせられる場面もあった。
どうしてあんなに自信家なんだろう。

ドラマだから、面白く見せる為にそうしているんだろうけど、
アメリカのドラマや映画で描かれる女性って、やたらうるさく泣き喚く。
一種の偏見を含んだステレオタイプとして描かれている。
そういうのって、男女差別を助長しているんではなかろうか。
逆に「MAJOR CRIMES〜重大犯罪課」の主人公シャロンは、頭脳明晰で冷静沈着。
公私ともに言動に責任を持っていて、実にスッキリとしている。
こういう女性がもっと描かれて良いのに。

ラスト、仕掛けられた核爆弾を解除出来ず、
サイモンが自らを犠牲にして、核爆弾を車に乗せて走り去り、川に突っ込む。
水中で爆発すれば、死の灰が降り注ぐのを防げる、と。
...でも、アメリカの本物の核爆弾を経験した日本人から見ると、
核爆弾に対する認識が非常に甘いと思える。勘弁して欲しい。
川の汚染はどうなると思ってるんだ。
爆弾の製造に関わった男性は、皮膚に火傷状の跡が残って、
内臓に影響がある事から、癌の発症の確率も高くなった、と言っているけれど、
その割には元気に歩き回っていた。
そうじゃないでしょ。
隔離しなきゃだし、3日後には血反吐を吐いて死ぬよ。

ドラマ全体としては魅力的な要素も多くありながら、
スリリングに盛り上げる為にいささか無理もあるのでは、といったところかな。
終盤、アレックスが好きになれなくなってきて、
シーズン2があったとしても、ちょっと見るのがシンドイかも。

恋人のライアンは、後半、何故あそこまで髭面になってるんだろう。
最近のアメリカの俳優の流行りらしいけど。




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