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マンガ家Mの日常
ビート詩人アレン・ギンズバーグの青春時代を描いた映画。
主演はダニエル・ラドクリフ。
「ハリー・ポッター」ファンの小さい子にはこの映画見せないようにね。

おそらくは彼らの著作物を元に作られた脚本だと思うので、
事実に近いだろうけど、どこまでが事実なのかは何とも言えないです。


第二次世界大戦末期、
詩人のルイス・ギンズバーグと精神疾患を患った母親の間で
不安定な青春期を過ごしていたアレンは、コロンビア大に入学する。
美貌の学生ルシアン・カーと知り合い、自由な世界が広がっていく。
ルシアンを通じて、やはり後に有名な作家となる
ジャック・ケルアックやウィリアム・S・バロウズらと知り合い、
新世代の詩作を強く意識するようになる。
一方で、彼らの破滅的な生活にものめり込み、やがて退学に至る。

アレンの実家は裕福とは見えなかったけど、
他の学生達は親が金持ちなんで、好き勝手やってるなぁ〜って印象もあった。
ルシアンは以前在学していた大学で、教授だったデヴィッドと恋人関係になるが、
同性愛に不寛容な時代にあって、関係に悩む。
しかし、デヴィッドはルシアンに激しく執着し、職を失ってでも追い続け、
体良くレポートの代筆に利用されている。
愛憎のもつれの果てにルシアンはデヴィッドを殺害し、
少年院に18ヶ月収監される。
期間が短かったのは、少年法が適用されたからなのか、
同性愛者に襲われた名誉殺人だとする弁明が一部認められたからなのか、
裕福な親が手を回したからなのか。

ルシアンの魅力の虜になっていたアレンは、絶望から衝動的に
バーで見知らぬ男性と同性愛関係を結ぶ。
かなり生々しいシーンです。

タイトルの「キル・ユア・ダーリン」は
お気に入りを放棄する事で次のステップに進むといった前向きな姿勢として
大学の授業の中で語られるんだけど、
映画としてはそれぞれの執着から離れるというテーマになっている。
恋愛感情や退廃的生活、大学という権威、等々。

ダニエル・ラドクリフのアレンがモサ眉で垢抜けないのに対して、
ルシアンを演じたデイン・デハーンの妖艶な美貌が凄まじい。
当時の大学は男子学生ばかりだっただろうから、そりゃそういう事にもなるわなぁ。
腐女子にはたまらん映画です。

日本では俳句や短歌といった形式があるが故なのか、
逆に詩はあまり普及していなくて、
欧米の詩の文化にイマイチ馴染めなくて、読み取りづらい気がする。
何となく照れ臭いしね。

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