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マンガ家Mの日常
日本のヒット作「カメラを止めるな!」のフランス版リメイク映画。


三重構造の構成。
冒頭のゾンビ映画の撮影中に、
俳優の演技に不満を持った映画監督がゾンビを目覚めさせ、
俳優やスタッフ達が次々とゾンビに襲われる、という映画の撮影。
後半では、撮影中のハプニングの裏舞台が描かれる。


元の日本版を観ていないので、何とも言い難いのだけど、
正直、日本であんなに大騒ぎする程ヒットした作品とも思えない。
チープさを楽しむとしても、それ程楽しめる内容でもない。

ふと思うに、
自分自身がマンガ家として、ある意味「裏方」だからなんだろう。
常に、マンガ制作の「裏方」を見て来た。

(日本版とフランス版がほぼ同じだとして)
今作は、前半の映画作品の中で不自然な部分が、何故そうなったのかという、
裏方のドタバタを楽しむのがメイン。
一発撮りで、ハプニングが生じても、何とか乗り切るしか無かった。
ただ、思えば、それは舞台劇と同じ。
急な代役、俳優の突然の体調不良、小道具大道具のミス等々、
舞台なら日常茶飯事。
当然ながら、舞台は進行を止められないから、
俳優がセリフを忘れたり出遅れたりしたら、アドリブで繋ぐ。
舞台を止めるな!である。

主演は、贅沢にもロマン・デュリス。
彼でなければこの映画も観なかっただろうな。
流石に表情やセリフのテンポ等上手くて楽しませてくれる。

監督は「OSS 117」シリーズや、アカデミー賞受賞作「アーティスト」の
セルジュ・アザナヴィシウス。
アカデミー監督賞受賞という経歴がありながら、この映画?と
思ってしまわなくもないけれど、
「OSS 117」シリーズがルーツとなれば、まぁ、かろうじて納得なのかなぁ。
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