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マンガ家Mの日常
THE WHOの名曲「The Kids are Alright.」のインスパイアがあるのは確実。
邦題にする際、定冠詞の「The」が外されたのはともかく、
文法上必要な「are」まで外されたのは何故だかね。
タイトルを出来るだけ短くしたかったんだろうけど、にしてもさ。

深刻な話かなぁと思って少し身構えていたけど、柔らかな家族の物語だった。
ただひとつ違っていたのは、ご両親はレズビアンだったのです。
(「奥様は魔女」風のナレーション。)

レズビアンカップルがその昔精子提供を受けてふたりの子供を作り、
平和に暮らしている。
ところが、15歳の息子が遺伝子上の父親に関心を持ち、
18歳の姉に頼んで出会いをセッティングしてもらう。
法律上、18歳になったらそういう権利があるんだって。

その遺伝子上の父親は、まだ独身で女性との気軽な関係を楽しんでる。
でも、そうもダメ人間て訳じゃなく、自家製農園の有機野菜を使った
レストランを経営していて、それなりに上手く行ってる。
15歳のチョイやんちゃ息子より、何故か、優等生の娘の方がいきなり気が合う。
有機野菜ってところがミソらしい。
真面目な優等生はエコに関心が強いから、ヒッピー(古いか?)文化的な
有機野菜ってとこで 自由人的なワルに落ちるんだ。
名前の由来がジョニ・ミッチェルからだったりするしね。

そうして遺伝子上の父親がレズビアン家族と接点を持ったところから
それまでの家族関係に微妙な変化が 良くも悪くも様々に現れる。

最終的には落ち着くところに落ち着くんだけど、
結論をあまりキッパリと言い切る感じではないのが 製作者の優しさだろうか。

レズビアンカップルの片割れのアネット・ベニングが良い。
優秀な医師として成功していて、収入も高く、プライドも高い。
完璧主義者で、家長として威圧的でもある。
背筋がピンとして、シャキッとした感じ。
ウオーレン・ベイティみたいな大物と結婚すると、
なんとなく甘えた感じの女になりがちなんだけど、
程々にダメオヤジだから アネットがシャキシャキしてるのかな。

家族の映画として良い作品なんだけど、R-15指定になっちゃってる。
もったいない。
それなりにベッドシーンがあったりするからなんだけど、
それも家族の中で重要な事なんで、レイティングにちょっと同意しかねるな。
なんでもね、同じようなベッドシーンでも、ストレートの男女のと違って
レズビアンの場合はレイティングが厳しくなりがちなんだって。
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