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マンガ家Mの日常
ジェレミー・レナー主演のサスペンス映画。


ワイオミング州の雪深い山間地にある居留地ウインド・リバー。
ネイティブ・アメリカンの18歳の少女ナタリーが遺体で発見される。
裸足で雪の中を10km近く走ったらしい足は、凍傷で青黒く変色していた。
額に鈍器で殴られた傷と、レイプの痕跡があったが、
直接の死因は、冷間地で走って大きく呼吸して、冷気で肺が損傷した為だった。
派遣されたFBI捜査官バナーは、遺体発見者のランバートに協力を依頼。
ランバートもまた、3年前に娘を失って傷つき、妻と別居中だった。

ナタリーには恋人マットがいたが、マットもまた無残な遺体で発見された。
野生生物局職員で、ウインド・リバーを熟知しているランバートは、
雪山の状況を的確に判断して、犯行現場を特定する。

石油掘削所は冬季は閉鎖されている。
作業員のマットは他の作業員がいない間に寮にナタリーを連れ込んでいたが、
予定外に早く作業員達が戻って来てしまった。
酔って興奮した男がナタリーを襲う。
助けようとしたマットを、作業員達が殴り殺してしまう。
逃げ出したナタリーは雪山で力尽きて死んでしまった。

状況を察知して作業所を訪れたバナーと保安官達に、作業員達は銃を向ける。
銃撃戦となり、保安官達は撃ち殺されてしまう。
バナーも負傷し、あわやという時に、ランバートが作業員達を射殺。

ナタリーやランバートの娘のように、遺体で発見されたり、
行方不明のままだったりするネイティブ・アメリカンの少女が大勢いる。


それなりに評価の高かった作品だったので、期待したけど、
思った程ではなく、やや退屈だった。
低予算のせいかな。
ストーリー展開、設定が単純。
脚本もダラダラした印象。
以前見た何かの作品があまり良くなかったせいもあったのか、
ジェレミー・レナーが大根に見える。
渋面を作っているが、丸っこい童顔で、何かそぐわない。

ワイオミングの広大な雪景色、自然との共生と戦い。
ネイティブ・アメリカンの現状といった、
中心的なテーマが世にクローズアップされた事だけに意義がある仕上がり。
アメリカの人達にとっては重要なテーマなんだな。
ただ、重要なテーマを孕んでいるならこそ、
多くの人が関心を持って観られるような作品にしなきゃ、と思う。
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