忍者ブログ
マンガ家Mの日常
年末年始に見た映画から。


第84回アカデミー賞、作品賞、監督賞、主演男優賞、作曲賞、衣装デザイン賞の
5冠に輝いた作品。
ずっと以前に録画して、今回ようやく手をつけられた。
ただ、見ないでいた間に期待が膨らみ過ぎたのか、
思っていた程には感動が無かった。


1920年代ハリウッド。
ジョージ・ヴァレンティンはサイレント映画の大スタートして君臨していた。
しかし、時代がトーキーに移り変わる中、
サイレントに固執したジョージは次第に輝きを失い、
自ら製作を試みた映画の失敗で全財産を失い、凋落する。

ジョージがスター時代に偶然出会って、アドバイスを授けた新人女優ぺピーは、
トーキー映画で人気を博し、スターの座を掴む。
ジョージへの愛情と尊敬から、陰ながらジョージを援助する。
プライドを傷つけられたジョージは自殺を図ろうとするが、
ぺピーの気持ちを受け止め、立ち直る決意をする。
2人で新しくミュージカル映画を製作し、ジョージは俳優として復帰する。


サイレント映画のスターがトーキーに対応出来ずに落ちぶれるというのは、
往年の名画「雨に唄えば」でよく知られるので、二番煎じ感があった。
正直、今作がアカデミー賞の作品賞を獲る程の名作なのか?
フランス主体の製作で、ハリウッドへのオマージュを繰り広げたところが、
アメリカのアカデミーの人達に好印象だったのかな。
アメリカ映画界は、定期的に欧州から
新鮮味のあるスターを発掘しようとしているようにも思える。

ジョージと奥さんは元は仲良しだったのに、
ジョージの不振の流れで関係が悪化して、離婚。
そこへ、若い女優のぺピーがスターになってジョージの人生に再登場して、
2人が上手く恋仲になって大成功って、そんな設定、面白くも何とも無い。
ストーリーにひねりが無いんだよね。
サイレント映画時代の撮影手法を色々取り入れたそうだけど、
そういうの、一般の観客には関係ないし。

アカデミー賞授賞式にも姿を見せた映画犬ジャックの出番が
思ったより少なかったのも不満。

PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック