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マンガ家Mの日常
「ゴシップガール」でスターの仲間入りを果たした
ブレイク・ライヴリー主演の、ベタ甘ロマンス映画。


1908年生まれのアデラインは、幸せな結婚をして1女を設けたが、
建築技師の夫はゴールデンゲートブリッジ建設中の事故で他界。
その後、アデラインは交通事故で車ごと水中に転落し、仮死状態となる。
直後に雷に打たれ、遺伝子の電子的圧縮作用で、不老不死の体となる。

29歳のまま歳を取らないアデラインは、研究材料として政府に目をつけられる。
政府の追及から逃れる為、身分を偽る生活を始める。
写真にも写らず、住居も仕事も転々とする。
一人娘のフレミングはいつしかアデラインの歳を超える。

巡り巡ってサンフランシスコに戻ったアデラインは、ジェニーと名乗り、
パーティで出会った青年エリスからアプローチを受け、恋愛関係になる。
長くは続けられないと分かっているアデラインは別れを告げようとするが、
心を動かされたアデラインは、エリスとの関係に一歩踏み出す。

エリスの実家に招待されて、両親を紹介されると、
父親のウィリアムは、かつてのアデラインの恋人で、
プロポーズ寸前まで行った男性だった。
アデラインは、自分は彼女の娘だと言って誤魔化す。
しかし、手の縫い傷から、ウィリアムはジェニーこそアデライン本人だと気付く。
アデラインはウィリアムに全てを打ち明け、一旦は邸から去るが、
途中で、エリスにも打ち明ける覚悟を決めて引き返そうとする。
その時、再び交通事故に巻き込まれ、倒れて意識を失う。
駆けつけた救命士に除細動器で心肺蘇生の電気ショックを施され、
遺伝子の構造が活性化して、普通に老化する身体を取り戻し、エリスと結ばれる。


何と言うか、
ストーリーに起伏が無くて、退屈な感じ。
ブレイク・ライヴリーが美しさを見せつけるだけの映画。

アデラインは自分の運命を気にしてはいるんだろうけど、
美人なんで、やっぱり恋愛し放題。悩んでいるようにも見えない。
107歳まで年齢を重ねているんで、知識も豊富で、見せつけたりしている。
設定に奥行きが無いんだよね。
特に何か危機的状況に陥る事も無いし。

かつて深い恋愛関係にあったウィリアムと再会し、お互い気持ちが揺れる。
ウィリアムの妻は恋の思い出に浸る夫に「二番手は嫌。」と言う。
実感があるのはそれだけだなぁ。
そういうところをもっと掘り下げても良かったんじゃ無いのかな。

エリスにしても、アデラインから事実を告げられて、
目の前にいる若い美女が実は107歳だと知らされたら、
ちょっと愕然となるんじゃ無いのかな。
一瞬でも、不気味だと感じたら、もうダメになっちゃうんじゃ無いだろうか。
そして、もし、遺伝子構造が活性化し始めて、一気に老化が進んだりしたら?
それでもアデラインを愛し続ける事は出来るの?

あれやこれや、疑問ばかりが湧く。

アデラインの正体がバレたところからが面白いんじゃ無いだろうか。

結局、美女が若さを長期間楽しんだ挙句、上等な男を捕まえたって話。
はいはい。

ラストで、1年後、アデラインは鏡の前で1本の白髪を見つけて、
自分が正常に老化現象を起こしていると知って安心する訳なんだけど、
30歳で白髪って、早くないかな。
いっそ、急激な老化で崩壊していく事に怯えるとかすれば、
ちょっとは映画としての感慨があったかもしれない。

ブレイク・ライヴリーは鼻を少しお直ししていて、完璧な美貌を誇っている。
それだけに、どこか取りつく島が無い感じで、
演技者としての深みに欠ける感が拭えない。
何かもう一つ、突破口になるような役柄に巡り会う必要がある。



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