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マンガ家Mの日常
ノルウェーの青春ロマンス映画。


成績優秀なユリヤは成績のみで医大に入学したが、すぐに合わないと悟り、
身体よりも心だと思って、心理学専攻に鞍替え。
教授とすぐに恋愛関係に陥るが、
心よりも視覚だと思って、写真家を目指す。
モデルの男性とすぐに恋愛関係に陥るが、
パーティーで出会ったコミック作家アクセルと意気投合し、恋愛関係に陥る。
すぐにアクセルと同棲を始める。

15歳年上のアクセルはコミック作家として一定の成功を収めているが、
ユリヤは書店員のバイトが本業と化し、ダラダラ楽しく暮らしている。
短い評論文等書いてもみるが、仕事には繋がらない。
アクセルは自身の年齢を考えて、早めに子供を欲しがり、
次第にユリヤと溝が深まって行く。
ユリヤはパーティーで出会ったアイヴィンと意気投合し、
再会後に恋愛関係に陥り、アクセルと別れて、アイヴィンと同棲スタート。

しかし、ユリヤは、自分がまだ写真家として全く成長していない焦りと、
カフェ店員の仕事に埋没しているアイヴィンを物足りなく感じ始め、
次第に険悪になってしまうが、
妊娠検査薬で陽性判定が出て、更に将来についての不安と焦りが募る。
ちょうどその頃、知人から、
アクセルがすい臓癌で余命いくばくもないと知らされる。

病室に見舞いに行き、話をするうちに恋人時代の感情が蘇る。
ユリヤは才能があるアクセルを羨ましく思っていたが、
アクセルはユリヤの自由奔放さを羨ましく思っていた。

アクセルは間も無く病状が悪化し、亡くなる。

ユリヤは初期流産し、子供を持つ事から解放される。
アイヴィンと別れ、一人暮らしして、スチールカメラマンとして働く。
アイヴィンは結婚して赤ん坊も生まれ、新しく家庭を築いている。


カンヌ国際映画祭で女優賞受賞し、
アカデミー賞では脚本賞と国際長編映画症にノミネートされ、高い評価を得た。

いや、でもなぁ、

母親が女手一つで育て上げ、医大にまで行かせたのに、すぐやめちゃって、
30歳過ぎまでズルズルとモラトリアム生活。
恋人男性をすぐに裏切るし、男女共から反感買うだろうねぇ。
男性に対して冷淡なのは、父親との関係性が影響しているのかもしれない。

アクセルと同棲していた間は、彼の部屋に転がり込んでたから、
家賃の心配も要らずにいい暮らしが出来たんだろうけど、
アイヴィンとの同棲時代は、カフェ店員と書店員で、
お給料も結構カツカツなんではと思うんだけど、
そこそこ良い部屋で、楽しく遊び暮らしていた。
イマイチ生活感が薄い。

ユリヤは美人で頭が良くて、遊びも上手。
何でもかんでもやりたい放題、思いのまま。
何だかなぁ〜。
一人暮らししてスチールカメラマンの仕事してるわけだけど、
そんなに簡単にカメラの仕事で食っていけるようになるものなの?
挫折が全く無い。

一番引っかかったのは、
病室でアクセルに妊娠を告げる場面。
死の淵にいるアクセルに対して、別の男性の子供を妊娠してるって言うのは、
あまりにも残酷。
アクセルこそが子供を欲しがっていたのに。
で、アクセルは「君は良い母親になれる。」って、優しい言葉をかける。
そんなのって、ありか⁈  無理。


フェミニズムとかジェンダーの問題とかを内包している作品なのだけど、
どうしてもユリヤのやりたい放題ぶりばかりが気になってしまう。
頭が良くてセンス美人だったら、誰でもこんな風に好きに生きちゃうのかな。
病室のアクセルに「君は最高。運命の人。」とまで言わせちゃうし。


何でもかんでも思い通りに行っているように見えて、
自分自身の進路だけはなかなか見通せない。
障害が無いから決断も出来ないのかもしれない。


色々とモヤモヤする映画。





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