４年前に過労死したというNHK職員の事件が再度クローズアップされている。
選挙報道に携わっていて、連日深夜まで仕事していたらしい。
TV局や新聞で、特に政治や事件報道の分野では
就業時間の決まりなど、あって無きが如しなのだろう。

報道の詳細を把握していないので、どういう形で亡くなられたのか知らない。
やはり毎回思ってしまうのは、
そこまで追い詰められる前に、何故停止出来なかったか、という事。
与えられた仕事に対する責任感からだったのだろうか。

ただ、仕事なんていうのは、
担当者がいきなり外れれば、一時的には現場が混乱するけれど、
早めに申告しておけば代理が立てられるし、
いなけりゃいないで何とかなっていくものだったりする。
亡くなられた方に鞭打つような言い方は申し訳ないけれど、
自分の立場がその程度の危ういものだと知るのが怖いのだ。

世の中には、家族を支える為に何が何でも無理して働かなくてはならない人もいて、
その為に過労死に向かってしまうのは、悲劇として理解できる。
でも、そうでない人達の場合の理由というのは、実際どういうものなんだろう。
本人が亡くなられているので、その心理について詳しく聞きようが無い。


マンガの仕事はいつまでたってもブラック産業。
アシスタントは今でこそかなり緩くなったけれど、
私が最初に入った仕事場は、極端に人使いが荒かった。
パワハラも酷かった。
あまりの酷さに意見したら、辞めさせられる羽目になった。
適当なところで辞めるつもりだったから良いけど。

マンガ家になったらなったで、
編集者からのパワハラセクハラは当たり前のような業界。
楯突いて仕事を失ったのは１度では無い。
生活は厳しいけれど、意見したのは正しかったと自分を信じられる。

何は無くとも、
今、こうして生きている。