忍者ブログ
マンガ家Mの日常
川崎市で中学1年生の少年が殺害された事件で、犯行グループが逮捕された。

地元では名前が知られていたようなので、警察も目を付けていただろうし、
おそらくネットでは早くから名前が挙がっていたのだろう。

そういうネット情報を見る気にはなれない。
自分に直接関係無い事で、興味本位で泥を撒き散らすような集団に加わりたくない。
ところが、Facebookで友人がシェアした記事がアップされて、
犯行グループの顔写真と実名がゾロゾロ出て来てしまった。

彼らが何らかの社会的制裁を受けなければならないのは当然だけど、
それを目にしない権利もこちらにはある筈。
元の投稿者やシェアした人達に道義的な意思表明があった上での行為で、
それを明確に文章にしてくれたのなら、見せられる意味はあるかもしれないけれど、
どうもそういう様子も見受けられない。
すぐ削除して、Facebookに申告した。

痛ましい事件が起こる度に、
被害者、加害者、双方の個人データが明かされる。
ネットに出てくるような卑怯なやり口のものは無視するとして、
一般的なTVニュースでも、事件と無関係のプライベート写真等が出て来る。
こういうの、一体どこの誰が提供してるんだろう。
何の目的で? 何の意味があって? 何の権利があって?

以前、官僚だか法曹関係者だったかを自宅で襲撃した男がいて、
いかにも暴力団関係者風の厳つい顔写真が公開された。
ところが、その男が会社勤めをしていた頃の写真等も公開されて、
見ると、表情がまるで違って、柔和で明るい目をして同僚達と楽しそうにしていた。

平穏で幸せな人生を送っていた男の身に一体何があって、
凶行に至らせる人格を作り上げてしまったのだろう。
遣る瀬無い気持ちになった。
凶悪な犯罪者も人の子として無垢に生まれ、幸福を求めていた。

今回の犯行グループのことはまだよく分からない。

被害少年の写真もTVニュースで色々公開された。
短い人生ながら、幸せな日々も沢山あったであろうことがせめてもの救い。

犯行グループから抜け出したくて、周囲にSOSを発信していたが、
上手くすくい上げてもらえなかった。
母親は息子の状況に気づいていた筈で、でも、何も有効な手段を講じなかった。
シングルマザーになって働きづめで、考える余裕がなかったのだろう。

ただ、やっぱり、最後の最後で
我が子の命を救うのは、親。

親が動かなければ、周囲の出来る事に限界がある。
無念。


PR

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

Pass:
秘密: 管理者にだけ表示
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック