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マンガ家Mの日常
先日、とある飲み会の席で、とある人から謝られた。
前後の話が何も無く、唐突だったので
思わず「何が?」と聞き返したが、
それに返事は無かった。
彼女が何について謝罪したのか分からずじまい。

彼女が私に謝罪すべきだと思う事はひとつふたつある。
でも、彼女はそれについて謝罪すべきと考えているかどうかは分からない。
私が彼女に求めている謝罪がなされたのなら良いのだが、
どうもそうとは思われない。

彼女は一体何を謝ったのだろう?
もしかして、私の知らない所で何か私にとって良く無い事をしてくれたんだろうか?

意味の分からない謝罪に、どんな価値があるのか?

彼女は謝罪した事で、免罪符を得た気になっているのかもしれない。
迷惑な話だ。


何年か前の事、
別の友人と些細ないざこざがあって、
友人は電話をかけて来て謝罪してくれた。
でも、その時丁度アシスタントさんが入っての仕事中だったので、
今は話が出来ない旨を伝えて早めに電話を終えた。
別の機会にちゃんと話をしようと思ったのだが、
その後改めての連絡は来なかった。
こちらからの連絡には、慇懃な返事があっただけだった。

話し合いも何も無く、只一方的に短い謝罪の言葉だけを与えられても、
納得がいかなかった。
彼女は面倒な話し合いを避けたかったのだろうか。
もしかすると、彼女にとっては
謝罪自体が納得のいく事では無かったのかもしれない。
ケリを付ける為に、自分が悪者にならない形で収めたかっただけなのかもしれない。
失礼な話だ。


謝罪とは、
加害者が許しを得る為の行為でしかない。
被害者が慰謝されたかどうかは関係無い。

自分の中の罪悪感を振り払いたい、負い目を感じたく無いが為の
自己中心的な気晴らし。
それで済んだ事にされてもなぁ。

それでも、謝罪の姿勢を示してくれただけでもマシか。

謝罪して欲しいと思う相手程、絶対に謝罪して来ない。


謝罪しなくては、と思う相手もいる。
機会があればやぶさかでは無いのだが、
機会が望めないケースもあって、
それは生涯自分で重荷を負うしかない。
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