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マンガ家Mの日常
旅行からの帰国と、ジャーナリスト釈放の時期とが重なって、
帰国して直ぐにブログに書こうかと思いつつも、
旅行の疲れで、このような重い話を扱うには体力が追いつかず、
世間の話題から薄れ出したこのタイミングになった。

何年か前に、戦場カメラマンをテーマにしたハリウッド映画を見た。
タイトルも出演俳優も、残念ながら記憶に無い。
映画では、スクープを狙うカメラマン達の姿も描かれていた。
スクープ写真を撮って、ピューリッツァー賞を獲りたい。
ピューリッツァー賞を獲る為に戦地に写真と撮りに来た。
そういう印象。
勿論、それだけでは無いだろうけど、
今回の件ジャーナリストに対しても、売名だと言われてしまうのは、
当たっている部分が無いわけでは無いだろう。

しかしながら、もっと気になったのは、大手メディアとされている人達の話。

大手メディアでは、社員に対する保証の面が先に立つので、
自社の記者を危険な戦地には送らない。
でも、報道する為には戦地についての情報が欲しくて、
フリーのジャーナリストから記事や写真を購入する。
戦場ジャーナリストとされる人達の直接の顧客は大手メディアとなる。

だとしたら、
大手メディアが彼等の身柄の保証にもっと責任を持つべきでは無いだろうか。

ギリギリの取材費だけ支払って、命の保証等は考えもしない。
彼等の記事と写真を使って、したり顔で正義を語る。
それが大手メディアと呼ばれる人達のやり方なのだろうか。

本当に胡散臭いのは誰なのか。
本当に責任があるのは誰なのか。

戦争に対して無知で無関心な一般大衆を批判する前に、
知りながら放置している大手メディアの人達のモラルを問いたい。

入社試験の面接の時に、
女子学生に「結婚しても仕事を続けるか?」等と尋ねるのではなく、
全員に「真実の報道の為に戦地へ行けますか?」と尋ねてはどうだろうか。

(一旦、完了。)

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