海外の戦地で捕虜にされ、3年間拘束された後、帰国したジャーナリスト。

本人がどう言おうと、日本政府が何らかの身代金交渉を行った結果、
釈放されたのには違いない。
３億円相当の身代金を拠出したのは、カタール政府とされているが、
事実上はカタールによるテロリストへの支援で、
日本政府はいずれカタールに対して何らかの形で資金援助をする事になる。
結局は、日本政府がテロリストに金銭を与えざるを得なかった。


日本の税金がテロリストに渡ってテロの資金となり、
それでまた大勢の命が奪われる。

ジャーナリストの自己責任。

でも、誰かが戦地に行って報道しなければ。


概ね、議論の焦点はこの辺りにあり、
どれも正しくて、簡単な解答は無い。

ただ、皆が少しずつ口にしていない事柄もあり、
それで議論が進まない。


戦地へ行ったジャーナリストに対して、何故厳しい自己責任論が向けられるか。
日本人が海外の戦争について、対岸の火事としか思っておらず、
関心が薄い点にも原因がある。
だからこそ、報道する意味がある筈なのだけど。

ただ、それぞれのジャーナリストの個性にもよるように感じられる。
少し前に時の人になった戦場カメラマンは、朴訥な話し方で好感を持たれ、
彼が語る言葉には一般の国民も耳を傾けた。
でも、今回の方は、あまり一般受けするタイプでは無い。
ジャーナリスト特有のヒロイズムが酷く臭う。
そこがバッシングの原点と見える。
そう言うタイプの人でないと、戦地にまで行かないんだろうか。

（続く。）