日々様々な事件や情報が流れると、安保法制の問題は傍に追いやられ、
次第に影が薄くなっていく。
より具体的な問題が起きるまでは動きようが無いだろう。
新聞やTVのインタビュー等を見聞きするにつけ、
紋切り型の回答にも飽きが来る。
政府と世論と、議論が全く噛み合って無いし。
戦争だけは絶対反対と言う以外、どうにも言いようが無いけど、
何らかの立場を作り上げなければ、国際社会で存在感を示し得無いとも思うし、
それが出来なければやがては国力の低下を招き、国民の生活の低下に繋がる。
そうした事を納得した上での世論ならともかく、
ただ何もかもを思い通りにとは行かないと考えなくては、とも思う。
大体、安倍総理を今辞めさせて、次どうするの?
誰なら総理として適任なの?
対案についても意見が出る。
野党がしっかりとした対案を出せずにいる事が問題だと。
それは学者さん達を含め、国民全体に言える事。
話題の学生団体も、最後は「野党の皆さん、しっかりしてね。」って感じ。
えっ?
活動を締めくくって、これから大企業へ就活?
結局、誰もかれもが人任せ。
他者の決定に不満があるなら自分でやらなきゃ。
新国立競技場の問題と同様で、日本人は責任回避体質?
納得出来る対案があれば、皆それに賛成する筈。
でも、それが見つからない。
このところよく聞かれるのが、政府の説明が足りない、という事。
それはそうかもしれないとは思う。
ただ、政府としても外交について全ての情報をオープンに出来る訳は無いし、
国際情勢は予測でしかないので、議論は平行線になり、
国民の大半は途中で飽きてしまうだろう。
本当は、それであっても、政府は説明する責任があるとは思う。
ただ、その内容を理解しようとなると、
東大で国際政治を学ぶくらいの覚悟が全国民に求められる。
でなけりゃ、いくら説明されたところで理解しきれない。
戦争反対。
議会民主制を信じる。
自分に出来る事をする。