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マンガ家Mの日常
また出た、と思うのだけど、
仕事の違約金や何やかやで10億円になる、とか言われてる。

映画はその人が出なければ企画が完全にストップしてしまうから、
補償は必要になるだろう。
そう考えると、映画ってリスクが大きい。

でも、ちょっと待てよ、と思う。
この若手女優さん、10億円の違約金を払える程、お給料を貰っていた筈も無い。
責任を押し付けるのは酷ではなかろうか。
勿論、何らかの責任はあるけどね。
中途になってる映画とかがあれば、それだけ全うすれば良いのではないかな。

こういう話が無責任な形で出回ってしまうと、今後、
出演者に対しての脅しになりはしないのだろうか。
例えば、事前に説明の無かったヌードシーンの追加撮影を要求され、
断りたくても、違約金だ何だと言われれば、断れなくなってしまう、とか。

こういう契約って、どうなっているんだろう?
ケースバイケースだとは思うけど。

俳優さん達も、何らかの対策が必要になってくるんじゃ無いかな。

TVでタレントさん達がコメントしているのを聞くと、
プロフェッショナルとしての矜持からの発言もあるとしても、
仕事をしていると事務所を悪く言う事は出来ないよね、実態がどうあれ。
そこんとこがちょっと怖いから、コメントを全部鵜呑みには出来ない。

「しきたりなんだから、プロとして仕事をやり遂げろ。」って、
それも分からなくは無いけれど、
良くない慣習を放置するのって、それもどうなのかな。


仕事の規模が全く違うけど、立場的に似てるので、
女優さんの方に肩入れして考えてしまう。
編集者から描きたくないシーンを描くよう求められ、
「嫌なら仕事を辞めろ。」と言われた事は一度では無い。
と言うか、どの雑誌社の編集さんも皆同じように言ってくる。
原稿料にしても、上がるどころか、値切られる。

過労死とか、ブラックバイトとかが話題になった時、
「やり甲斐の搾取」なんて言う言葉も出て来た。

やりたい仕事であれば、自由業は特にそれなりの覚悟も必要だけど、
辞めるのは、最後にたったひとつ残された権利でもある。



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