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マンガ家Mの日常
雑用あれこれに追われる日。

昼過ぎ、郵便局から戻って、ホッと一息つこうとしたら、いきなりの電話。
以前、1、2回かかってきた、雑貨の買い取り業者からだった。
どこからうちの電話番号を入手したんだか、その時点で既に問題。

服でも、古い雑貨でも、買い取ると言うので、
着ていないスカート2枚を試しに出してみる事にした。

間も無く査定人が来訪。
若くてルックスもそこそこに良く、人当たりが良さそうな感じではある。

スカートは、古着取り扱い業者に写真を送って査定してもらう、と言ってきた。
そんなんで良いのか?

すると、先方からの返信を待つ間にと、アクセサリー類について話し始めた。
その人は御徒町で4年程宝石の鑑定をやっていた、と言う。
値段の査定だけでもするので、見せて欲しいと言われた。

でも、元々アクセサリーには関心が薄くて、手元にある物は殆どが母の形見の品。
それを売る気にはなれないし、値踏みもされたくない。
はっきりそう言って断ったのだけど、なかなか引き下がらない。
だんだん嫌気がさしてきた。

アクセサリーを出すのをきっぱり断ると、今度は、
スカートは秋物なので今売れないから、100円にしかならない、と言って来た。
8月に入って、もうじき秋物が店頭に並ぶ時期なんで、言ってる事がおかしい。
この業者は、何でも買い取ると言って玄関先まで来て、
そこから宝飾品の買い漁りに漕ぎ着けようという魂胆だったのだ。

だったら、もういいです、と言うと、
その人は、先にこちらに渡していた名刺をひったくらんばかりにして取って、
まともな挨拶もないまま、玄関から出て行った。
ドアを閉めようとも、振り返ろうともせず、足早に廊下の奥に姿を消した。
馬脚を現しやがった。
こうなると、名刺や身分証も本物だったのかどうか。


嫌な気分。
今回はきちんと対応出来たけど、先々もっと歳を取って気が弱くなってしまったら、
言われるがままにアクセサリーを出して、
言い値で買い取られてしまったりするんだろうか。


詐欺と言っても過言ではない仕事をしている人達の心の有り様を考える。
良心の呵責は無いのか? 人として恥ずかしくないのだろうか。
日々の売り上げに血眼になるうち、感覚が麻痺して来るんだろう。
まるで蟻地獄。
犯罪も麻薬と同じ。


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