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マンガ家Mの日常
元の番組を見ていないので、詳しい事は分からないんだけど。

女性タレントと構成作家のご夫婦が長年の不妊治療の末、めでたく子供を授かった。
出産前後の様子をバラエティ番組で放送したらしい。
すると、「出産を見せつけるのは、不妊で悩んでいる人達に辛い思いをさせる。」
といったバッシングが出た。

これに対して、乙武氏が
「では、サッカーの試合中継等は、見ると手足の無い者が辛い思いをするから、
 無くしてしまうべきなのか?」と、番組を擁護した。
自身の障がいを踏まえての発言は説得力がある。

普通の感覚であれば、不妊治療で出産に行き着いたという情報は、
現在治療中のご夫婦への朗報でもある筈なんだけど、
悩んでいる人達、諦めざるを得なかった人達にとっては、
幸せを見せ付けられるのは辛い事だというのは想像に難くない。
出産は、エンターテインメントであるサッカーとは違うしね。

バラエティ番組なんだから、嫌なら見なければ良いだけの事でもあるんだけど、
何でわざわざ批判が出ちゃったんだろう?
番組の作り方に配慮が足りない部分があったのかな。

世界中のどこかで子供が生まれていて、
それについて一々目くじら立ててたらキリが無いし、
出産がダメだって言ってたら、人類は滅亡しちゃう。
他人の慶事は喜んで迎えよう。

とは言え、幸せのひけらかしがシツコイ人達もいる。
以前にも書いた事だけど、
Facebookで連日何枚も赤ん坊の写真をアップしてた人がいて、
さすがにうっとおしかったし、クレームを告げた人もいた。
大体、他人のガキなんて可愛くも何とも無いんだよ。
写真は祖父母だけに送りゃあ十分だろ。

そういう「見せ付け、ひけらかし」が番組内の夫婦の様子に感じ取られたのかな。

「ママドル」とかって、自分の子供の自慢話で食いつないでいるタレントも多い。

幸せの全てを手に入れなければ納得しない女性の様子に辟易させられる事もある。

スポーツに話を戻すと、
お相撲では、対戦相手への感謝と敬いの気持ちから、
土俵上でのガッツポーズ等は厳しく諌められる。
野球でも、メジャーではホームランを打った選手はガッツポーズは控えるし、
テニスでも、相手にアピールするようなガッツポーズはブーイングを浴びる。

幸せならば、心に余裕を持って、周囲への配慮もしなくてはね。
ただのひけらかしは姑息なマウンティング行為でしかない。



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