子役で売り出すというのは、傍目には順調な人生のスタートに見える。
問題は、マラソンにも例えられる長い人生を
息切れせずに、マイペースで走り抜ける事が出来るかどうか。

元子役の波瀾万丈な人生は、杉田かおるや宮脇康之があまりにも有名だが、
それ以外を見渡すと、きちんとした俳優として活躍を続けている人も多い。
道を踏み外すのは、子役だったからでは無いのだ。

とは言え、子役の環境に全く要因が無い訳でも無い。
思うに、親であったり、事務所の人達であったり、
身近な大人の責任によるところが大きい。
Aさんの所属がどこの事務所かは知らないが、
犬の悪臭の問題の時の事務所の対応を見る限り、
この事務所の人達の姿勢にも問題がある。
トラブルをうやむやにするだけで、Aさんをまともに教育出来ていない。
残念ながら、その程度の事務所なんだろう。
Aさんと事務所とで、互いに甘え合う関係しか作れなかった。

一緒に住んでる男もまるでヒモだ。
まともな仕事に就いてる感じでは無いし、
第一、彼女がヌードで稼いだ金で暮らし続けるって、どういう根性してる？
そんな男と一緒に暮らして、嬉しいか？

正確なところは知らないが、おそらくAさんは２０代後半くらい。
この辺りの年代には、人気も実力もある俳優がひしめき合っている。
もうAさんの入る余地は無い。
普段Aさんがどういった仕事で生計を立てているのかわからないが、
立て続けのヌードグラビアであったり、管理費滞納の様子からすると、
良い状況では無いのだろう。
今後も何がしか、芸能の周辺の仕事をやっていくのだろうが、
芸能界など、夢も何もあったもんじゃない、Aさんを見てそう思う。

社会人としての身の立てようをしっかりさせる事が、どんな仕事に置いても大切。
マンガの仕事も才能勝負の面が大きいが、
人として破綻していれば、仕事もやがては破綻する。

Aさんはまだ退去する気配が見られないが、
居るなら居るで、管理費はしっかり払ってくれ。

（完。）