ダウン症や自閉症の方々が様々な努力の積み重ねで
社会に適応していっていると言う事例は、報道等で見知っている。
フィリップのお嬢さんの場合、学習や訓練でどこまで社会に適応出来たのか、
それはなんとも言い難い。
もっと道はあったのではなかろうかとは思うのだけど、
いずれにせよ自立まで辿り着くのは無理なようなので、
フィリップも一生彼女を世話して行く心構えをしているようだった。
それは、家族としてとても素晴らしい事だと思いつつ...。
コミュニケーションが難しいので、実際のところ
本人がどう考えているのかは知りようが無い。
情緒的に13歳レベルであるのならば、
親に反発する気持ちがあってもおかしくないのだけど、
彼女はそうしたところまでの表現が出来ない。
YES、NOは伝えられるし、したい事があればする。
でも、全ては親の監督下の小さな範囲に限られ、踏み越える事は無い。
「親」であっても、3歳児の親と20歳の子の親とでは違いがあるように思う。
子供が小さいうちはとにかく世話をするのが大変だけど、
親子の力の差が大きいから、子供は親を全面的に頼り、従う。
それが10代になる頃にはひとりでも行動出来るようになり、
親に反発し、アイデンティティの違いを見せつける。
それが良い事ばかりでは無かったとしても、親も受け入れざるを得ない。
そうして親と子は個性の違う個別の人間である事を学び、
親離れ、子離れして、成長して行く。
彼女の場合、おそらく一生涯誰かのサポートが必要。
親離れ出来ないのは仕方が無い。
その事がフィリップにとっての「子離れ」を出来なくさせてしまっている。
彼はいつまでも「3歳児の親」なのだ。
娘を手元に置いて世話をして、可愛がるだけ。
娘は親に逆らう事が無い。
問題は、
そういう人間関係の距離の取り方が、私にも向けられていた事。
(続く。)
社会に適応していっていると言う事例は、報道等で見知っている。
フィリップのお嬢さんの場合、学習や訓練でどこまで社会に適応出来たのか、
それはなんとも言い難い。
もっと道はあったのではなかろうかとは思うのだけど、
いずれにせよ自立まで辿り着くのは無理なようなので、
フィリップも一生彼女を世話して行く心構えをしているようだった。
それは、家族としてとても素晴らしい事だと思いつつ...。
コミュニケーションが難しいので、実際のところ
本人がどう考えているのかは知りようが無い。
情緒的に13歳レベルであるのならば、
親に反発する気持ちがあってもおかしくないのだけど、
彼女はそうしたところまでの表現が出来ない。
YES、NOは伝えられるし、したい事があればする。
でも、全ては親の監督下の小さな範囲に限られ、踏み越える事は無い。
「親」であっても、3歳児の親と20歳の子の親とでは違いがあるように思う。
子供が小さいうちはとにかく世話をするのが大変だけど、
親子の力の差が大きいから、子供は親を全面的に頼り、従う。
それが10代になる頃にはひとりでも行動出来るようになり、
親に反発し、アイデンティティの違いを見せつける。
それが良い事ばかりでは無かったとしても、親も受け入れざるを得ない。
そうして親と子は個性の違う個別の人間である事を学び、
親離れ、子離れして、成長して行く。
彼女の場合、おそらく一生涯誰かのサポートが必要。
親離れ出来ないのは仕方が無い。
その事がフィリップにとっての「子離れ」を出来なくさせてしまっている。
彼はいつまでも「3歳児の親」なのだ。
娘を手元に置いて世話をして、可愛がるだけ。
娘は親に逆らう事が無い。
問題は、
そういう人間関係の距離の取り方が、私にも向けられていた事。
(続く。)
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