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マンガ家Mの日常
暫く前に書いた記事にコメントをいただきました。
3日前に書いた事さえ次々忘れていくので、読み返しました。

東村アキコ先生のマンガがネットで攻撃されて、
ご本人もショックを受けて、休載した、というもの。

元のマンガを読んでいないもんで、記事がテキトーで申し訳ない。

ネットでの炎上は、作中で、
専業主夫がヒモ扱いされた事によるのだそうでした。

そういう辛辣さが持ち味の作品でもあったのでしょう。

でも、批判精神旺盛なネット時代にあっては、
さしもの東村先生も、さじ加減をミスったのかな。


個人的には、
ヒモの何がいけないの?と思っちゃう。

男女の役割分担が逆転しただけだし、
ヒモって、色々な意味で、働く女性を支える男性達なんだから。
家事のサポートをしてくれる人もいるし、
ただ、話し相手、セックスの相手として、誰かにいて欲しい、
男性の財布に頼らず働く強い女性がそう思っても良いでしょ。

日本でも欧米でも、「髪結いの亭主」って立派なヒモ文化?が昔からあるのよ。

女性の演歌歌手を見ても、自分がスターとして表に出てバリバリ働いて、
生活面でもサポートしてくれるマネージャーと結婚される方、多いしね。
有名な女性のマンガ家さんでも、ヒモ的な男性と結婚されている方もいるし、
あえてそういう男性を望むマンガ家さんもいる。
英国を見れば、エリザベス2世の夫フィリップ殿下は「種馬」と呼ばれた。

ネットでどういう意見が飛び交ったのか知らないけど、根本は、
「専業主夫」の呼称までは男性として何とか受け入れられても、
「ヒモ」はプライドが許さないっていう事なのかな。
女性に頼ってるイメージが情けなく聞こえるから?

専業主婦の女性達は、何事かあると
「誰のおかげで飯が食えると思ってるんだ!」と罵倒され続けて来た。
殴る、蹴る、もあっただろうし。
「嫁にもらう。」とか言われて、持ち物扱いされて来た。
慣習的に苗字を捨てさせられて、法律上は「扶養家族」。
養っていただいている身分。
夫の当たり外れは運次第。

社会制度はすぐには変わらないし、子育てや介護があると外に働きに出られない。
外で働いて、同じ仕事をしても、お給料は男性の70%程度しかもらえない。

女性はずっと「ヒモ」以下だった。

貧しい農家の女の子は12、3歳で売春宿に売られた。
ほんの数十年前まで、選挙権が無かった。
ほんの30年前まで、労働条件は男女で不平等だった。
成績が優秀な友人も「女は大学に行く必要は無い。」と親に言われた。

志のある女性達が、痛い思いをしながらも戦って、
少しずつ少しずつ権利を掴んで来た。

最近はね、努力も無しに要求し過ぎの女性もいるように感じるけど。


男尊女卑の問題の根深さを語るのは難しい。
説明しきれない。

ゲイの男性が差別されたり、
舞台や宴会等で女装が笑いの対象になるのは、
高い地位である男性が、低い地位である女性の姿に扮するから。

元々高い地位が与えられていた男性にとって、男女平等は
既得権益を奪われるかどうかの戦いだから、
平等が心地良い筈が無い。


「ヒモのはなし」は、つかこうへいの1982年頃の戯曲のタイトル。
「ストリッパー物語」に改題された。
小説化されたものを随分前に読んだ。
内容は忘れちゃったなぁ。
ストリッパーの女性とヒモの男性の話だよね、当然ながら。

時代は変わったんだろうか。
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