ガックリした気持ちで、今日をどう乗り切ろうか考えていると、
フィリップはテニスを終えて９時半頃帰宅した。
どうなってるの？

話を聞いてみると、あのメールは３日程前のものだそうだった。
（多分、お嬢さんを連れて帰宅した時のもの。）
それもまた、どうなってるの？
私のケータイが日本のものなので、国際通信になってるせいで遅れるんだろう、
と言われたけれど、
アメリカに着いた時点でAT&Tに接続し直してるのだから、
日本のネットワークは関係無いのでは？
正直、専門的な事はわからない。
でも、この地域は通信トラブルが多過ぎる。
接続も悪いし、SMSが届くのに３日も遅れるなんて。
それに、日本からのメールの遅配も多かった。
（オーストラリアツアーの航空券についての遅配メールがどうなってたか、
　フィリップはその後何も言ってなかったけど。）

普段だったら笑い話で済んだ事だったんだろうけど、
さすがにタイミングが最悪だった。

前日、色々言われた事で、どうすべきか考えていた。
とりあえず　フィリップには
「私はアメリカ式に合わせようとしている。
　あなたが日本の精神性を受け入れ難くても、今は日本人のガールフレンドが
　いるのだから、あなたも日本式を受け入れて。」とは伝えた。

（さらに続く）