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マンガ家Mの日常
子供のうちは殴り合いのケンカをするのも良い。
どこまで殴っても大丈夫か、その頃合いが分かるようになるから。

そういうのは極論かもしれないけど、
ケンカの仕方を肌で覚えるのは必要だろうと思う。
そりゃ、争わずに済めばそれに越した事は無いけど。


ネットニュースの狭間にエッセイマンガの様なものが現れるので、
時々見てしまう。
最近だと、モラハラ夫に悩む妻のマンガが話題らしい。

子供の頃、威圧的な父親の機嫌を取るのに慣れてしまって、
夫に対しても常にご機嫌伺いして、はっきりものが言えない。
鬱状態の一歩手前で、既に体調に影響が出ている。
病院では不調は見つからず、心療内科へ行く様勧められて、
医師との話し合いで自分の進むべき道を見出して行く。
専業主婦で収入が無く、幼い子供を2人育てているので、
離婚したくても離婚出来ない。
医師からはまず仕事を見つけるようアドバイスされる、先々の離婚に備えて。

立場の違いもあって、正直なところ、この主人公に感情移入出来ない。
モラハラ夫って、結婚するまでわからなかったのかなぁと思ってしまう。
結婚して片方だけが収入を得るようなスタイルになると、
夫は増長してモラハラ傾向になるんだろうか。

主人公は鬱々と考え込んで、夫に本心を全く語れない。
その場を収めれば家庭内は上手く行くと思っての事なのだろう。
それが本人の望みで、そうしたければそうすれば良い。
でも、結局は夫を悪者にし続けている。
何だかね、その辺がズルくて嫌なんだよね。
被害者意識。
もう大人なのに。

不満があるなら夫にはっきりと言って、戦うしかない。
戦えば、お互い多少は傷を負う。
でも、自分が納得できる道を進むには、その方法しかない。
ケンカして、傷を負って、これくらいなら死にやしないと知るのが大事。


昔「メルローズ・プレイス」というアメリカのドラマがあって、
「ビバヒル」とかの姉妹作のようなオシャレな青春恋愛ドラマ。
その中で、モラハラやDVに悩まされた女性達の
立ち直りトレーニングのエピソードがあった。
サンドバッグを叩いたり、組手をしたりと、格闘系のトレーニングに励む。
それは、ただ身体を鍛えるというだけではなく、
トレーニング中に「No more victim」と声を発し続けて、
心に中に巣食う被害者意識を払拭させる。

自分は強い、自分はもう犠牲者にはならない。

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