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マンガ家Mの日常
為替レートの差があるから、
コロンビアから旅費をかけてでも欧米に行商に来るのは有益なんだろうか。

前回のツアーで、ブリジットはNYとフィラデルフィアのツアー中の8日間、
マルセラをホテルの部屋に泊めてあげた。

私は今回ブリジットからのお誘いを受けて、部屋代割り勘で泊まっている。
ただ、前のブログ記事で書くタイミングを逸していたけど、
ホテル側は2人使用で料金を少し上乗せして支払いを求めた。
ブリジットが事前に確認していなかった事によるトラブルではあるので、
ブリジットは差額分は自分で支払うと申し出てくれた。
それでも、元の料金の割り勘分があるので、シングルで泊まるよりはやや割安になるから、
それでよしとしてもらおう。

私はちゃんと部屋代をブリジットに支払っている。
ところがマルセラは、全日程ただで泊めてもらった。
それは、マルセラの経済事情を汲んでのブリジットの好意だったけど、
流石に8日間はブリジットもシンドくて、気になったらしい。
アメリカのホテル代は高いのだ。

その時もマルセラは行商の品を持っていた。
マルセラがそれをブリジットに見せたので、ブリジットは宿泊のお礼かと思ったら、
マルセラは商品として代金を請求した。
ブリジットは自分用と友達へのプレゼントで、ナップサックを4つ購入した。しめて60$。

その後もマルセラは毎回同じように、あちこちのU2ツアーで、
無料の宿泊の要望と、行商商品売りつけを繰り返す。
温厚なブリジットも流石にウンザリ。
海賊版商品を欲しい訳ではなく、マルセラへの支援の意味だった。
それを延々と続ける事は出来ない。
多分、ブリジットは私より経済的に余裕があるから、つい気が緩んだのだろう。
私はマルセラからの2回目の商品売りつけから、サッサと断っている。

更には、マルセラがコンサートをキャンセルした事も発覚して、
ツアーの為ではなく、行商目的で欧米に来て、Facebook等で皆に近寄っているようで、
ブリジットはそれ以降マルセラを相手にしないようにしている。
ファン同士の助け合いは大事だけど、一方的に甘えるのは人間関係を悪くする。
また、ブリジットは、大好きなU2の海賊版商品で
マルセラ達が稼ごうとしているのが不愉快だった。

最初に大幅な甘えを容認したブリジットにも若干の問題はある。
容認したからには、怒る資格は無い。
とは言え、やはり基本ブリジットが正しい。
もしU2のツアーに来たいなら、マルセラは海賊版商品を売るのではなく、
正規の仕事を探して働いて、ツアー代を支払えるまでお金を貯めるべきなのだ。
皆、そうしている。

ただ、パリで生活しているブリジットと、コロンビアのマルセラでは、
彼女達を取り巻く社会の経済事情にかなりの差がある。
裕福な欧米社会の物差しでマルセラを測っても仕方ない。

ブリジットの毒が垣間見えた瞬間でもあった。

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