テニスの練習用に、最初にテニスを始めた時にフィリップが買ってくれた、
ケスウィスのシューズをずっと履いている。
若干薄汚れてはきたものの、
コート以外では履かないようにしているので、まだそれ程傷んでもない。

ボクシング・デーのついでにと、
フィリップが新しくバボラのテニスシューズを買ってくれた。
テニスシューズを新調したい気持ちは少し前からあったけど、買い直す程でもなく、
まさかここに来て、いきなりプレゼントされるとも考えていなかった。

バボラは横幅が狭くて少し痛かった。
フィリップは都合のつく日に交換に行って、ニューバランスにしてくれた。
いつも履いているウォーキング用のスニーカーもニューバランスで、
幅広の日本人の足に合っていて、今度は上手くはまった。

子供の頃、両親が、自分が望む物を買ってくれず、欲しくもない物を与えられ、
少し成長してからは、欲しくない物を断るだけの状態になっていた。
おかげで、誰かに何かをねだる習慣が全く育たなかった。
なので、不意に買い与えられても、有難いという気持ちがすぐには湧かない。

頑張って、感謝を示した。

でも、実際は、自分で選びたかった。

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