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マンガ家Mの日常
ネットで検索すれば情報はあるかもしれないけど、そこまでやる気力無く、
あれからどうなってるのかは分からない。


1月に放送されたゴールデングローブ賞授賞式の再放送を見ていたら、
差別を取り扱った作品が多いのにちょっと驚いた。

トランスジェンダーをテーマにした「トランスペアレンツ」というドラマがあって、
タイトルからして両親が共にトランスジェンダーという家庭のドラマなのかな。
細かい紹介は無かったんで、シリアスなのかコメディなのかは分からない。
でも、問題提起の注目度は高いらしい。

別のドラマで受賞した麗しのマット・ボマーはスピーチで
パートナーの男性と家族に感謝を述べた。
日本ではカミングアウトしてるタレントさんは増えたけど、
一般的な俳優さんではまだ聞かれない。

差別という事では、黒人差別は根深くて、
アカデミー賞同様「セルマ」も注目されていた。

女性の社会進出についても受賞者からコメントがなされた。
差別という語り口では無かったけど、
女性の社会進出の遅れの最大の原因は性差別にある。

個人的にはストレートには賛成しかねるけど、
式典の開催時期が1月だったという事もあって、
フランスの新聞社襲撃事件について、新聞社擁護の姿勢を示す俳優も多かった。

司会は昨年に続いてティナ・フェイとエミリー・ポーラー。
授賞式ではなく、この人達の喋りが面白くて見てた。
アカデミー賞の司会は大体は一人だし、
アメリカは一人で行うスタンダップコメディが主流で、
日本のような二人で行う漫才は見られないらしい。
でも、この二人の司会は漫才みたい。もっとやれば良いのに。

日本でも久本雅美や友近のような才能のあるコメディエンヌがいるけど、
全体として見ると、女芸人は負け組を強調する自虐ネタが支持されてしまう。
まだ男性よりは下でいろって風潮は拭えない。

北朝鮮の脅迫で一時期上映見送りになった「ザ・インタビュー」について
司会に絡めて、かなり露骨な演出がなされてた。
白塗りのアジア系女性が北朝鮮の兵士の紛争をして登場。
アジア人として見ると差別を感じるし、日本の感覚ではやり過ぎなんだけど、
「サタデーナイト・ライブ」とかではまかり通ってるんだろう。
度胸が無いとやれないよね。

アカデミー賞よりも規模が小さくて内輪って事もあってか、
スピーチの内容が自由で、踏み込んだ発言をしている。
差別と言論の自由について、はっきりした姿勢を示している。
それだけアメリカでは問題が大きいという事でもあるんだけど、
日本では隠して済ませようという方向になっちゃうよね、残念ながら。

北朝鮮をギャグにしたのは是非もあるだろうけど、
LGBTの恋愛等に関しては、表現の制約があるのはおかしい。
日本の出版社って遅れてる?
何年か前には、ヤング誌で性転換を扱ったマンガを読んだ記憶がある。
どの雑誌だったかもよく覚えてないし、あまり話題にもならなかった。
でも、きちんと問題に取り組んだ作品だったように思う。

なのに、ここに来て何で後退しちゃうのかな。
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