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マンガ家Mの日常

ポケモンGO、ハロウィンイベント期間。

ゴースやカラカラ等のハロウィン的ポケモン大量出没。
他、相棒のアメ玉が4倍になる、進化の絶好のチャンス。

でも、下描き終了の後、少しぐったりして、せっかくの金土日、外出せず。
下描きの間、昼夜逆転で、変な時間に寝たり起きたりしていたからかな。
時差ボケを調整しなけりゃ。


マンガの作業の中で、下描きは結構苦しい。
人にもよるんだろうけど。
画面の微妙な構成とか、人物への感情移入とかの為に、集中が必要で、
TVやCDの音声もかけられない。孤独感が募る。

普通のマンガの仕事の場合、
ネームでのチェックが基本で、下描きのチェックは確認程度。
すぐにペン入れに取り掛かる。

でも、本来のマンガのプロフェッショナルではない企業との仕事になると、
思わぬところでロスが出る。
相手方が書いた説明文等、こちらでは動かしようの無いもので不明な点があると、
下描き後にも改めて打ち合わせが必要になる。
その打ち合わせまで、日程に間が空いてしまう。
絵を描く作業のテンションが一旦下がるのがちょっと困る。

加えて、デザイナーさんの方から、説明文に関してダメ出しが出た。
説明がやや難しい、と。
いや、それはネームの段階で言ってもらわねば。
もとより、説明文は企業さんの側の作業なので、私にはどうにも出来ない。
ITサービスの専門の事なんて分からないしね。

このケースで下描きを直すとなれば、追加料金を請求する予定。
とは言え、情報量の多いのをギリギリ詰め込んだ感じなので、
これ以上の追加は無理。
中途半端にページを増やす事も出来ない。
部分的に文字の級数を小さくしてフキダシに納める案も出て来たけど、
級数が変われば、セリフの重要度が変わってくるので、それはするべきでは無い。
そうしないで良いよう、ネームや下描きの段階で画面を調整しているのだから、
その繊細な作業努力が無駄になる。

企業さんの方では、そこまでの修正は必要とは思っていないようなので、
まぁ、特段の描き直しは無くて済むかな。


マンガの作業って、実際はとても複雑で繊細。
分かってもらえているようで、まだまだ分かってもらえていない。


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