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マンガ家Mの日常
「ウエディング・ナイト」再録掲載号ハーレクイン、4月1日本日発売。

何でエイプリルフールの今日に発売なんだろうね。

ウチには昨日のうちに雑誌が送られて来ていたから、
書店にも昨日のうちに並んでいたかもしれない。
昨今、書店はどんどん無くなって来ているから、出ているのはAmazonとかかな。

やっぱり…、
原稿用紙に手描きの作品は良い。

PCの絵は、何となく線に締まりが無くて、美しくない。
そういう線の絵で良いと思って欲しくない、読者にも、描き手にも。
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ネットニュースの中で、気になった一文。
マンガ家志望者が減少している、と。

単純に、少子化なので、志望者の「人数」が減るのは当然かな。

中学生くらいでは「将来なりたい職業」の上位には入っている。
「夢の世界」への憧れは誰にでもあるのだろうけど、
プロ野球やサッカーの選手と同様、特殊な才能と不断の努力が求められ、
それでも運に見放されて挫折する人達が圧倒的多数なのが「夢の世界」。

また、デジタルイラストのツールがある程度操作出来れば、
イラストやアニメ、ゲーム方面で、マンガっぽい絵を描く仕事に出会える。

近年ではTV番組でマンガ家の仕事場を紹介したり、
ネットニュースでもマンガ家のことが取り上げられたりする。
そうすると、過酷な仕事の状況が晒され、
門を叩く前に撤退する子もいるのだろう。

ただし、少年誌は、かつてほどではないにしても、
主要な雑誌は100万部を超えていて、
デジタル版と合わせると、数字は伸びている。

少女誌・女性誌と少年誌・青年誌の状況の違いが浮き彫り。

以前にも書いた事があるが、
家計を預かる女性は財布の紐が固く、マンガ雑誌にお金を出したがらない。
サラリーマン男性は出社途中にコンビニや駅の売店に立ち寄る事が多く、
飲食物のついでに週刊誌を購入して、
通勤の地下鉄内や昼休憩の時に雑誌をザックリ読む。
女性と男性とでは、経済の循環が違う。
70年代には100万部を超えていた少女週刊誌が消えたのは、
不況下での女性の購買状況による。

そして、ネットニュースで書かれていた問題点。
少女誌ではヒット作が少ない、と。

ただし、これには疑問が湧く。
TVドラマや映画では、少女誌・女性誌の作品を原作にしたものが多くを占める。
ヒット作は多数生まれているのである。

問題は、
少年誌の作品のように、
アニメ化されてグッズ等々で大金を稼ぐ状況にない、という事。
(ほぼ唯一の例外が「セーラームーン」な訳で、ご存知の通り、戦隊もの。)
また、少女誌・女性誌では今だに恋愛ものに重点が置かれている。
なので、
アニメ化されて大金を稼げる、
あるいは、ドラマチックなファンタジー冒険ものを描きたい、
マンガ家志望の優秀で元気な女性は、少年誌を目指す。
昔は、少女誌は女性作家、少年誌は男性作家という区分けが主流だったけど、
現在、少年誌・青年誌で活躍している女性作家の割合は増えつつある。

少女誌・女性誌の部数減少は、少女誌・女性誌の抱える根本的要因に根ざす。
冒険しようとしない雑誌に、冒険しようとする作家は行かない。

(このテーマ、完了。)

ネットニュースの記事に主要な問題点が書かれていたが、少し補足する。

長引く出版不況からのデジタル化で、マンガそのものは読まれていながらも、
紙媒体は衰退の一途。
雑誌全般、発行部数が減少している。
それは主要な少年誌でも同様の現象ではあるけれど、
少女誌はいつどれが廃刊になってもおかしくない状況。

一説には、マンガ家を目指す若い層が減っているとも。
マンガの仕事が重労働であるという事が世に知られるようになり、
一方で、PCに慣れた世代では、イラストやゲームの中で絵を描く方が、
アナログな作画技術も必要なく、実入りが良いので、
そちらに目が向いているらしい。
また、マンガ制作というのは、ただ絵を描くだけではなく、
物語を絵で表現する難しさがあり、
PCで上手なイラストが描けても、マンガ家になれる訳でもない。

マンガ作品そのものの魅力は健在で、
現状、新人の現象は気に病む程ではないのだろうけど、
目指す人が少なくなるのは、やはり将来的に衰退を招く。

以前、別のネット記事で、
これまでのようなアシスタント制度がなくなってしまうと、
新人がベテランから学ぶ場が無くなるという事態に繋がるとの
懸念が伝えられていた。
今回のような厚手の増刊号の廃刊も、新人が学ぶ場を失う状況になる。
デジタル配信で、出版社に頼らずとも自由に作品を発表出来るが、
やはり、ただ単独では読者の目に触れる機会も少ないし、
何より、他の多くの新人作家と一緒の枠内で競い合う事が無くなる。
それはアンケート結果の単純な勝ち負けではなく、
仲間の中で切磋琢磨する感覚。

(続く。)

新規複合機設置。新古品大幅値引き。

前の複合機も新古品を安く購入して、長く使って、保証期間が終了してしまっていた。
古い複合機と古いPCとの接続が複雑で、プリントが面倒だったり、
最近ついにカラーコピーで汚れが付くようになり、
そろそろ限界かなぁと思っていた時に、新古品の提案があり、決定。
(3月の年度末で契約取りたかったらしい。まぁ良いか。)
他にも、光回線や、TVの設定等々、少し前から考えていた件で色々提案してもらえて、
今春、ようやく諸々解決を目指す。

元の光回線のS社に、事業者変更手続きの番号取得の為に電話したら、
まず、音声ガイダンスだけで5分かかって、ちょっとウンザリ。
やっと担当者が出て、それでOKかと思っていたら、
乗り換え先の事業者についてとか色々尋ねられて、混乱して、少し参った。
で、月額料金の一定期間値引きの話とかも出て、何だか引き留めようとしてる感じ。
だったら、最初からもう少し料金安くしてよね。

電話に20分も取られ、しんどくなって、今日のところは一旦休止。

ネットの発表では「休刊」となっていたが、
当然「廃刊」なので、「廃刊」と記す。

月刊誌、週刊誌と共に、定着していた厚手の増刊号。
季刊や不定期の場合もあったが、
読み切り作で埋められているので、それなりに需要もあった。
「マーガレット」に限らず、こうした増刊号は新人の修練の場だった。

残念ながら廃刊となったのは、紙媒体の発行部数減少による。
ネットの記事では、1万部との事で、
他の少女誌も、「ちゃお」と「りぼん」が15万部辺りで、他は軒並み5万部前後。
かなり厳しい数字。

(続く。)