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マンガ家Mの日常
平成から令和のITネイティブ、Z世代と呼ばれる子達には
想像がつかないだろうけど、
戦後日本、昭和の一般家庭は貧しかった。

貧しいというだけでなく、時代的に、当然PCやスマホは無かった。
それらはSFの世界。
一般的な家庭に冷蔵庫とごく初期の洗濯機、
それと室内アンテナの白黒TVがようやく普及して来た時代。
沖縄はまだアメリカの占領下にあって、中国とは国境が無かった。
女性はようやく参政権を得たけれど、
女子で4年制大学に行けるのは限られた富裕層のみ。
ハワイが夢の地で、海外旅行もまだまだ遠かった。
小学校では脱脂粉乳を飲み、ピザもハンバーガーもまだ映画の中の食べ物。

そんな子供時代。
小さな白黒TVの中で動くアニメのオバQに夢中にならずにいられようか。

オバQを迎え入れたのは庶民的な家庭。
オバQは美少年でもなければ、敵を倒すスーパーパワーも小道具も持っていない。
透明になる事が出来たように記憶しているけど、それだけ。
ほぼ、ただ飯喰らいの居候。
巨大怪獣もロボットも攻めては来ない。
親に虐待された悲惨な過去も無い。
平和な一家との平和な日常。
その中でのオバQの存在の意味は何だったんだろうか。

(続く。)
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