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マンガ家Mの日常
ビジネスの方々とお話してると、
マンガの出版の世界って、アマチュアだなぁ〜って感じる。

マンガ原稿の作成は当然マンガ家の仕事で、
多少の流行り廃りはあっても、作品のレベルが下がっている事は無いと思う。

ところが、年々10%近くずつ売り上げが減少している。
出版社の人達は「出版不況だ。」と言って嘆くけど、
普通の商品の場合、既存の顧客は毎年10%ずつ離れていくもので、
それをくい止める努力をするか、新規顧客を開拓するか。
新規の開拓が健全なんだけど、
それには既存の顧客を引き止める数倍のコストがかかるそうなんで、
それがキツかったら、既存の顧客を大事にするしかないんだって。

既存の顧客を引き止めたいなら、商品のリニューアルをしていくとか、
目先の違うものを出すとか、色々やる事はある。

まぁ、そう言う事全般を含めて、
出版社って、販売のセンスが無いなぁって思うよ。
というか、
自分達で労力をかけて商品を売って行こうって言う姿勢が無いんだね。
頭下げるのがイヤな人達だし。
ビジネスの人達はそう言う労苦は全く厭わない。そこがスゴイ。

もっと営業や宣伝に人員を増やすか、
販売のコンサルを頼むかしなきゃだと思うよ、マジで。

マンガ家は普段編集さんとは話をするけど、
営業や宣伝の部署の人達とは会った事も無い。
会社のどっかにはいる筈なんだけど。

販売のセンスって言う点では、カドカワのメディアミックスは注目されている。
でも、多分、当たり外れはあるだろうし、
何かヒットしたとして、それは会社の利益にはなるけど、
マンガ家の方に還元されるかどうかは怪しいな。
メデイアミックス自体、カドカワくらいの大きな規模の会社だから出来る事で、
中堅以下の出版社では手が出せないだろうしな。

(やっぱりもうちょっと続く。)


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