長嶋有の発想なのか、巷のマニアの人が言っているのか、
番組中、少女マンガを語る中で「な、かーっ。」と言い出した。
　
つまり、例えば、憎からず思っている相手から突然キスされたりして、
「何をするの！」と言おうとして言葉につまり、そして、かーっと赤面する、
そういうありがちな演出の事だそうだ。
長嶋有と綿矢りさは共に少女マンガファンらしく、しばし語っていた。

綿矢りさは主に「りぼん」の読者だったそうで、
「少女マンガの恋愛って、ファンタジーなんですよね。」と言い出した。
好きな男の子の前で胸がトクントクンと鼓動したり、
相手の男の子っていうのが、優等生でスポーツも出来て、
且つ、はにかみやだったりして。
そんな事はあり得ない、ファンタジーだ、と。

当たり前じゃないか、
大体「りぼん」は低年齢層向きなんだ。
それが、リアルな恋愛は載せられんだろう。

取り立てて可愛くも無い女の子が、クラスのイケメンに恋をして、
ヴァレンタインチョコを渡したものの、当然音沙汰無し、
なんてのが　普通に起こるリアルな出来事なんだからさ、
そんなの読まされたって楽しか無いだろ。
リアルじゃなくてね、気持ちをハッピーにさせるようなのが
低年齢層向け雑誌の使命なの。
わかれよな。
そこんとこちゃんと考えもせずに、少女マンガをどうこう言わないで。
こっちが誤解されるでしょ。困るんだよなぁ。

別に、良いんだよ、リアルな恋愛描いて欲しけりゃ、そういうの描くし。
それに「りぼん」以外でリアルな恋愛載せてる雑誌もいくらもあるでしょ。

少女マンガを単純に決めつけるような言い方をする人達の方が、
よっぽどファンタジーな世界に住んでいる。

美しいロマンスを描いてるマンガ家は、
ずっとお風呂に入ってなくて、微妙に変な臭いがする、そういうのが現実。
でも、冬場だし、どこにも出掛けないから良いか。
それに明日になったらアシスタントさんが来るから、夜はお風呂する。

...それにつけても、また再びの地獄。
アシスタントさんが捕まらない。
ハーレクインの仕事では定期のアシスタントを確保出来ないから、
毎回途方に暮れる。
安心して仕事が出来たためしが無い。