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マンガ家Mの日常
もう何年か前の事、ゼブラのペン先を作っているベテランの職人さんが引退して
技術が受け継がれず、ペン先の精度が落ちてしまった、との話が出た。
実際、描き味があんまり良く無いみたい。
独特のしなり具合とか、切っ先のシャープさとかが無くなってしまったようだ。
マンガ家には死活問題。

そうこうしてると、ペン軸まで変わってしまった。
ゼブラのペン先に合わせてゼブラのペン軸を使ってた訳だが、
画材屋さんで品物が見当たらなくなり、話を聞くと、
品質が落ちてしまったので入荷していない、との事で、別のペン軸を勧められた。
中の支えの部分が2重になっていて、丸ペンにもGペンにも対応できる。
まぁ、イイ感じ。

...ところが、問題発生。
丸ペンを押し込むと、プラスチックの支えの部分が容易く折れる。
その丸ペンはまだ新しい物で、別のペン軸に刺して使おうにも
軸の中に折れた部分が埋まってしまっているので ペン軸に刺さらない。
おいおい。

前に使っていた木製のも、支えの部分がすり減るとペン先の刺さりが緩くなって
ガタついてしまっていたので、時々は新しいのに変えないとならなかった。
アシスタントさんに話を聞くと、
中の方に練りゴムを少し入れておくと良い、との話。
まだ試してない。

仕方無いので、新しいペン軸を買い置きしておく。
原稿描きは常に急いでいるのだし、疲れている時なんかにペン軸がダメになって
足りなくなって、新しいのにテーピングを一からやらなきゃならんのは
やっぱり迷惑な話だわ。
締め切り間際にそんな事やってたら、
隣で仕事してるアシスタントさん達はどう思う事やら。
テーピングしたのを何本か作っておくか。

ペン先がダメになり、ペン軸がダメになり...、
こんな事ではマンガを描き続けられんよ。
PCで描けっていう事か?
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