新聞の夕刊を開いたら、突然記事が目に飛び込んで来た。
秋田書店の少女マンガ月刊誌で、読者プレゼントの景品を、
表示の通りの数、出していなかった、というもの。
ネットで検索して見たけど、まだ夕刊の記事以上の詳しい事は出ていない。
女性誌か、少女誌か、どの雑誌かわからないけど、「プリンセス」なのかな?
懸賞の当選者の名前を編集部ででっちあげてる、なんていう話は
他でも聞いた事がある。
でもそれは、応募者が少なくて、景品が余っちゃったりしたような場合だった。
余った景品を編集者が持ち帰ったとか、マンガ家にあげちゃった
なんていう話も無くは無い。 それくらいアバウトな状況。
(ついでに言うと、読者投稿なんかも編集者が書いてたりするケースもある。)
今回の場合、最初から表示通りの数を出す気が無かったってんだから、
それは...マズイね。
しかも、数年前からずっと続けてたそうだから...。
編集者が着服したとは思わない。
経費削られてて、景品に回すお金が厳しかったんだろう。
だから数を誤摩化して良いって事にはならないんだけど。
読者プレゼントは、読者からアンケート(マンガの人気投票)を
回収する為に設えられた。
そのコーナーを受け持たされた編集長さんは、あっちこっち駆け回って
色々な品を集めて来る。結構大変。
読者にしたって、つまんない物には応募したりしない。
一時期(バブル期?)、女性誌ではブランド物を扱ったりもしていた。
大人のオモチャを景品にしてたところもあったとか。
(それは応募者が多かったんだって。)
編集者も苦労してる。
まぁ、でも、秋田書店の編集者は、少女マンガ誌でも
かなり良いお給料をもらっているという事だから、やるしか無いね。
そんなに経費が足りないんだったら、社員のお給料を削れば、
って思うんだけど、会社としてはそういう判断はしない。
「組合」とかあるから?
お給料安いと、優秀な新入社員は入って来ないし?
でも、既にこうして、マンガ家の原稿料を削るだけでなく、
読者サービスまで削ってるんだから、
その前に自分達から削るべきでは?
長年法律違反していた、という記事が全国紙にドカドカと出ちゃったら
それはかなりヤバイ。行政処分されるそうだし。(どんな処分?)
普通だったら、その雑誌は廃刊になる。
でも、もし「プリンセス」だとしたら、秋田書店としてはどう判断するかな。
月刊誌としては、部数も落ち込んで、
むしろ、まだ廃刊になってないのが不思議なくらいなんだろうけど、
ここには「王家の紋章」っていう大ヒット作があって、
単行本の売れ行きで支えられている。
「プリンセス」(だとして)を廃刊にして
「王家の紋章」を他の雑誌に移せば話が早いんだろうけど、
雑誌と作品の関係って、そう簡単に切り離して良いもんでもない。
どうなるんだろうね。
マンガ家は「アンケート」に苦しめられて来た。
ここに来て、こんな形で編集者も苦しむ事態になるなんてね。
また、調べが進んだら、他の雑誌からも同様の埃が出て来るかも...?
(今回、どういう経緯で発覚したんだろう?)
出版社も編集者も、こういう事に頭を使うくらいなら、その前に、
良い雑誌を作って、沢山売る、その事にもっと真剣に取り組むべきなんだ。