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マンガ家Mの日常
英語が苦手ながらも、Google翻訳でメッセージによる会話が継続した。

マーク(なりすまし)からのメッセージは次第に熱を帯びる。
番組ではごく一部が紹介されただけだけど、

何と、「君なしでは生きられない。」って。

そして、「離婚協議中。」と。

そして、「妻は君だ。」と。

メッセージだけで、どうしてそこまで盛り上がれるんだろう。


そこで遂に、マーク(なりすまし)からお金の請求がスタート。

「離婚協議中で資産が凍結されていて、お金が使えない。」と。

で、仕事の行き来での飛行機代や、怪我の治療費等、
数万円、数十万円単位から、ボチボチねだってくる。
レディコミで稼いでいた井出先生は、それくらいならとつい気軽に応じてしまう。


いや、お金を請求してきたら、もう詐欺確定だから。


資産凍結とか、もっともらしい事を並べても、
大体が(本物は)ハリウッドのトップスターなんだから、
万が一離婚ともなれば、有能な弁護団を雇って、ガッチリ財産は守る。
お金を全く使えないなんて、あり得ない。


「仕事で日本に行く。やっと君に会える。」
そう言って再三再四、旅費や何らかの手続き費用をねだるけど、
永遠に会いに来る筈も無い。
井出先生が疑念を抱くと、
「君が疑うなら、もうおしまいだ。」と脅しをかけて来る。
メッセージのやり取りにかけた時間と感情、そしてお金。
もう引き下がれなくなってしまった。
この恋は本物だと信じるしかない、賭けるしかない。

この詐欺犯の緻密で賢いところは、
知り合ってすぐにお金をせびるのではなく、
メッセージのやり取りに十分時間をかけ、頃合いを見計らって勝負に出た事。
恋愛の深みという名のマインドコントロールに陥れられた井出先生は、
要求されるがままお金を振り込み続ける。


総額7,500万円。


貯金は底をつき、持っていたブランド品等、売れる物は全て売り、
息子に800万円出してもらい、
それでも足らずに借金して、マーク(なりすまし)に貢ぎ続けた。
借金は4,000万円まで膨らみ、日々の生活費にも困るようになった。
「明日食べる物を買うお金も無い。」とメッセージすると、
「僕だってお金が無いんだ。妻である君が何とかしてくれ。」
「日本に行くにはお金がかかる。」と、地獄の催促が延々続く。

(続く。)


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