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マンガ家Mの日常
マンガの台詞が入ってるフワフワしたのを「フキだし」と言うのだけど、
漢字変換しようとして、どれが正しいのか迷った。
やっぱ「吹き出し」なのかなぁ?

原稿描きの手順として、
とにかく鉛筆で下描きをする。
下描きが1枚仕上がる毎にロットリングで枠線を入れる。
以前は全部描き上がってからまとめてやってたんだけど、
枚数が増えると枠線引きも1日仕事になっちゃって大変。
1枚毎に入れると、下描きが終わると同時に枠線も全部入ってる訳で、
それはとってもありがたい。
下描きの息抜きにもなって丁度良い。

下描きと枠線引きが全部終わったところで、
原稿のコピーを取って、編集部にFAXする。
何でわざわざコピーするかって言うと、
FAXを持ってなかった時代にはコピーを郵送してたから、その名残ってのと、
鉛筆の薄い線ではFAXの送信で写らないだろうから。
これも1枚1枚コピーするのは結構大変。
タイミングが合えばアシスタントさんにやってもらう。
たまに訳わかんないミスする子もいる。
原稿が破損しないよう、慌てて電源を切る。

で、その後やっとペン入れが始まる訳だけど、
まず、フキだしの線を全部入れてゆく。
フキだし線が入っていた方が人物のペン入れの時に原稿を扱い易い。
人物に集中出来る。

加えて、ずぅ〜っとネームと下描きばっかりやってると
ペンの扱いに戸惑ったりするもんで、その練習になって丁度良い。

でも、フキだし線も125ページ分になると1日仕事。
どうしてもね、ネームの数が多くなってるもんで、フキだしの数も多い。

フキだしが全部終わってから、ようやく人物のペン入れ。

そこまで長い道程があって、そこからも長い道程が続いている。
あ〜あ。


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