未来から来たロボットが少年を救う物語。

気弱でいつもいじめられている少年のび太をサポートする為に
未来からロボットが転送されて来た。
少年は驚愕しつつも、柔軟に受け止める。
ロボットは巧みに正体を隠しながら、少年の生活圏にとけ込み、
正義を実行し、少年を支える。
ロボットに頼るばかりだった少年も、やがては自力で戦えるまでに成長する。
いじめっ子とも戦い、ボロボロに傷つきながらも戦い抜き、
「タイマン張ったら親友」の法則通り、やがてはいじめっ子とも打ち解ける。

一方、策略家のスネ夫はロボットの存在に気付き、
世界征服の計略にロボットを加担させる事を思いつく。
ロボットは抵抗するが、何も知らないのび太は罠にはまってしまう。
それは、力を得て人気者になった事で、
油断と　傲慢の心が芽生えていたのと無縁ではなかった。

ロボットはのび太を救う為に　自らの命を犠牲にする決意をする。
真実を知り、ロボットにすがりつくのび太。
しかし、ロボットはのび太を引き離し、最期の瞬間に勇気を授け、自爆する。
のび太は鉄くずとなったロボットの遺体を抱きしめ
自らの驕りを深く後悔し、ひたすらロボットに詫びる。

スネ夫の悪事は露見し、世界に平和が戻った。
やがて成人したのび太は　ご来光を臨みに昇った富士の山頂で、
猫型ロボットの形をした白い雲を見て、密かに心の内を震わせる。