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マンガ家Mの日常
あくまでも、私個人の感覚。

...ではあるけど、
絵画とマンガの世界で生きてきた、本職の見方として。


それは、大元を手繰れば、
マンガ作品の定義にも関わる事なのだけど。

果たして、
デジタル背景は是か非か。


昔からよく言われてきた事で、
マンガと小説の違いとか、漫画と映画の違いとか。

結局は、
表現したい事、読者や視聴者に伝えたい事、
そういう本筋がしっかりしていれば、
あとは表現形式の違いに過ぎない。

だったら、
ツールは何だって構わない。


でも、本当にそうだろうか?


栄養さえ摂れれば、謎肉でも良いのか?
可愛らしくて、一緒にいてくれれば、ペットはロボットで良いのか?
遺跡も絵画も、ヴァーチャルで体験したと言えるのか?


食べ物の食感、生きていた動植物との生命の交感。
ペットの存在感、世話の煩わしさと命の尊さ。
歴史の欠片の中に立つ実感。


そうした重みが、
生原稿とデジタルでは、
まだ数段階の溝がある。


「まだ」と書いたのは、
いつかはその溝が埋まる時が来るかもしれないから。

でも、

やっぱり違う。

(続く。)




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