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マンガ家Mの日常
「華の下にて」よりも先に描いたのだけど、
今回の再録では前後して掲載していただく流れになっています。
今見ると、絵柄が古いかな。

前にも書いたかな。
その前まではもっと少女マンガ的なバランスだったんだけど、
内田先生のオフィスの方から「北条司先生のような絵柄で。」との注文があって、
何とか劇画タッチを心掛けたんだけど、...そんな事言われてもねぇ。
他のマンガ家さんが手掛けた浅見光彦シリーズはもっと幼いタッチだったので、
元の少女マンガのタッチに戻したかったんだけど、
当時の担当者が一言「ダメ。」と。
何だかね、私一人が生贄的な扱いだった?

おまけに、その後はまた少女マンガの方を描きたかったんだけど、
その担当が一言「もう無理でしょ。」と。
あんたが絵柄を変えさせておいて、一体何なの!?

編集者の言う事なんて聞くものではないと強く思ったよ。
その担当者は内田先生にゴマを擦るのに、マンガ家を道具扱いしてたのね。


一つ前の記事に載せたのは、原稿の一部。
雑誌で初出の原稿を載せて、その後再録、コミックスと重ねる度に
原稿の修正をして来たんだけど、
コミックス発行の後に秋田書店から返却された原稿を開けてみると、
印刷時のインクの汚れがくっきりと付いている。
印刷所の方の指紋ですね。

編集者であろうと印刷所の方であろうと、気楽に原稿を汚して良い筈は無い。
ぶんか社の前の担当者は、印刷時の汚れに関しては
わざわざ印刷所の管理職の方を連れて来て謝罪を求めて下さった。
人の仕事にミスはつきものだけど、
こうして編集者がきちんと対応して下さる事で、注意し、ミスも減る。

これが人徳の差、編集者としての仕事の差、マンガ原稿への愛情の差。

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