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マンガ家Mの日常
色々続報が入る。
体操女子のバイルズ選手は、大会中に叔母さんが急逝されたとの事。
バイルズの叔母なら、まだ40代くらいの若さだろうか。
五輪で気が張り詰めている中、近しい親族の訃報が届けば、
動揺するのも無理は無い。


大坂に話を戻す。

アメリカ本国でのマスコミの反応も様々らしい。

私個人としては、テニスファンとして大坂の活躍を見ていたので、
それ以外は大坂のプライベートという捉え方になる。
テニス以外の事柄で大坂が不安定になって、プレーが不調になるのが問題。

大坂のBLMマスクは大きな反響を呼んだが、
個人的には必ずしもあの行動に全面的に賛成とは言いかねる。
チームと大会側に相談しての行動だったようなので、
大会規約には抵触しないのだろうが、
大会によっては、政治的メッセージを出すのを禁止している所もあるだろうし、
選手のスポンサーでも、契約上、対応が異なるだろう。
時間的な問題もあっただろうが、
大会の関係者や選手全体と足並みが揃わず、大坂だけが目立ってしまった。

黒人差別の問題に関しては、
もっとはっきりとアフリカ系のルーツを示す選手も他にいるが、
そうした選手達(例えばウィリアムズ姉妹やガウフ、キーズ等)が、
BLM運動への意志を示せば、大きな騒ぎに発展するだろうし、
誠意のある白人選手が行動したとしても、また反発を招く。
志があっても、BLMマスクのような行動を取るのは難しく、危険を伴う。

半分日本のルーツを持つ、大坂のバランスが上手く作用した。

少し話が逸れるが、
最近のネットニュース等で、
ウィリアムズ姉妹の前には目立った黒人選手はおらず、
まるで、テニス界で黒人差別反対を唱えたのが、
大坂が初めてであるかのような捉え方をしている記事も見かけたが、
それは、テニスの世界の流れを知らない記者の文章だと思う。

全米オープンの会場では、アーサー・アッシュの名前が冠されたコートがある。
黒人差別とAIDS患者への偏見に戦った偉大な存在に、常に敬意を示している。
女子では、ウィリアムズ姉妹の前に、ジナ・ガリソンといった名選手がいたし、
イボンヌ・グーラゴンのように、アボリジニのルーツを持つ選手もいた。
ただのファンに過ぎない素人の私でさえ、それくらいの知識はあるので、
専門の方が意見すれば、長い歴史が語られるだろう。
テニスでは世界各国の選手が同時に出場するので、非白人も大勢参加する。
逆に、南アフリカの白人選手ウェイン・フェレイラは、
当時の南アの黒人差別への制裁として、五輪には参加を許されなかった。


そうした歴史を語らずに、今のマスコミが大坂を唯一のヒーローのように
持ち上げて騒ぐのは、一見大坂を称賛しているように見えて、
余計なプレッシャーを大坂が背負わされる結果になってはいないだろうか。

大坂がどこまで考えていたかは測り難い。

ひどく穿った見方になるが、
大坂は有色人種向けのファッションブランドを立ち上げており、
意図ではなかったとしても、絶好の宣伝に繋がった。

大坂本人がどう考えたかはわからないが、
マネージメントは当然計算していただろう。

(続く。)



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