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マンガ家Mの日常
深夜、仕事をしながら横目で試合のスタートをチェック。
第1セットから白熱した展開になり、これは見るしか無いと仕事は中断。
マドリードオープンはマスターズ1000シリーズの大会で、
年4回のグランドスラムの次に大きな規模の大会。

ついにクレーキング、ナダルから第1セットを奪う!
それも錦織君の方が格上であるのを見せつけるかのように、ナダルを振り回した。

第2セット中盤までこの流れは止まらず、
錦織君、初の1000シリーズ優勝が見えて来た!
...と思ったところで、準決勝に続いて腰の治療が入る。
準決勝の時は大事無く、そのまま無事に試合を続行出来たけど、
今回はポイント間の治療だけでなく、インジュアリー・タイムを取った。

加えて、プレー中の急な動きで何処かを傷めたようだった。

明らかに押していた試合の流れが一気に変わり、
リードしていた第2セットを逆転で取られてしまう。
治療と薬とで回復に望みを賭けたが、具合は悪くなるばかり。
足を引きずって歩き、ラケットスイングも不安定。

とうとう第3セット3ゲーム終了時点でリタイア。

はぁ〜......。

ベンチの戻った錦織君は暫くタオルに顔を埋めていた。

体格に勝る外国人選手相手に長期間戦うのはどうしても身体に負担が大きい。
ファンの誰もが思う事だけど、
錦織君のプレーは既に世界のトップクラスにあるけれど、
故障との戦いの方が厳しく、
この難敵をクリアしない事にはトップ10を維持出来ない。
トレーナーは勿論帯同しているけど、何かもっと良いケアの方法は無いのだろうか。

マイアミではジョコヴィッチとの準決勝を棄権し、
今回はNO.1ナダルとの決勝線を途中棄権。
あまりにもやるせない。

と言うか、やはりプロとしてこれでは良く無い。


蛇足ですが、
マドリードの放送カメラマンは、
何故か錦織君がバッグに付けていたマスコットがお気に入りのようで、
ポイント間で錦織君がベンチに戻る度にマスコットをアップで映していた。
名前が分からないんだけど、
「モンスターズ・インク」に出ていた3つ目の緑色の宇宙人。

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